日常に恋する日常

地方で暮らす平均的な人

初めての大腸内視鏡〜難航する病院選び

前回は、私が大腸内視鏡、いわゆる大腸カメラを受けるに至るまでを書きました。

初めての大腸内視鏡〜受けたきっかけ - 日常に恋する日常

 

今回は病院を決めるまでのことを書きたいと思います!

※お食事中や苦手な方はご遠慮ください。

 

まずは、かかりつけ(という程普段から病院にかかることは殆どないんですが…)の、2年程前にピロリ菌の除菌と胃カメラをしてもらったクリニックへ行きました。

 

ここの先生はとても穏和。優しい雰囲気が癒しです。

健康診断の結果と症状を伝え、診察してもらったところ、

  • 便潜血検査は、1回引っかかったからといってもう一度行う意味はあまり無いと言われていること
  • 環境の変化(私の場合は転職)が引き金となった過敏性腸症候群の可能性が高いこと

この2点を説明してくれました。

 

便潜血検査で陽性となれば次は大腸カメラであることは下調べ済だったのですが、特にこの検査については、

  • 基本的に鎮静剤を使わない病院
  • 積極的に痛み止めや鎮痛剤を使う病院

この二つに大きく分かれるようです。

このクリニックは鎮静剤は基本的に使用しない方針でした。

 

調べていくうちに、開腹手術をした人や女性は痛みを感じやすいと知りました。

私は割と大きい傷の残る開腹手術をしており、腸の癒着があることを何年か前に指摘されています。

その癒着が痛みの原因になり得るとのこと。

基本、痛いのヤダ!笑 なので、先生に、手術歴を伝えたところ、

「あぁ〜…痛みを感じる方もいらっしゃいますねぇ」

「どうしましょうか…?」

「とりあえずお薬出しましょうかね?」

内視鏡を検討されてもいいかなと思いますけどね」

と言われました。

 

えっそれ全部私が決めるの?笑 (´⊙ω⊙`)

 

「それは大変なのですぐ検査してみましょう!」

等と言ってもらえるかと思っていた私は予想外の返しに呆気に取られてしまいました。

「えーとあの…でも検査はした方が良いんですよね?」

と質問すると、

「そうですねぇ、我々も患者さんの同意がないと検査できませんし、まぁ検討して頂いて…」

と言われました。

 

いや、いやいや…薬もらうかも検査するかも私が決めんの?決めてお願いするってこと?

そんなの……決められる訳ないやーん_(:3」z)_

てな感じでした。笑

 

とりあえずお薬を貰って帰りましたが、その日の夜飲んだ途端に下痢したのも切なかったです。笑

 

このクリニックに通う気をすっかり無くしてしまった私は翌日、ネットで検索した病院2軒に電話してみました。

2軒とも鎮静剤を使用した検査を行ってくれる病院です。

1軒は人気なのか、3ヶ月待ち。(先生が緊急性ありと判断した場合は勿論すぐに検査してもらえる)

もう1軒は、県庁所在地近くに新しくできた雰囲気のクリニックで、1日3件の検査を実施しているというのをウリにしており、早ければ来週にも検査できますよとのこと。

後者の方は、何と言っても前処置の下剤を院内で飲めることが魅力的でした。

鎮静剤を使用した場合は車の運転が厳禁となるので、家族の送り迎えや公共交通機関、タクシー等の交通手段を確保しておく必要があるのですが、客先へ出向くことの多い夫に送迎を強いるのは酷だなと思ってました。

なので、検査前から病院で待機できるというシステムは、私が当日1人で動けば良いだけなので都合が良さそうだなと。(結果的に、こんなことは不可能だったと後で痛感することになります)

もうここで受けよう!という気持ち9割で、早速そのクリニックへ受診に出向きました。

 

そのクリニックでは、着いた途端に受付で大腸カメラの同意書を記入するよう指示されました。

検査の流れも、この冊子読んどいて下さいね〜くらいなもん。

看護師さんはどこにも見当たりません…

 

名前を呼ばれ診察室へ入ります。

そこには、

ホームページにあった「親切丁寧、笑顔で診察します」という文言と満面の笑みの先生の写真(^∇^)…とは…

…全く別人の、疲れ切って顔色ひとつ変えない、抑揚のない先生が座っていました。笑

 

これ、苦手な人はめっちゃ無理なお医者さんのタイプなんちゃうん…

幸い(?)笑顔のない人から笑顔を引き出すことが苦でない私は、最後は先生と笑って話すことができましたが、ふと電子カルテの自分の情報に目をやると、問診票に書いた体重より+10kg多く入力されていました。

 

先生は元気ないし、カルテの入力はミスってる。

決して10kg重たく認識されたのがショックだったのではなく(笑)、この瞬間、あぁ…先生もこんなんだしこの病院はちょっと無理だなと思ったんです。

麻酔もどんどん入れまっせ!って感じだったんですが、体重って麻酔の量とか関係してこないの?という素人考えの不安もありました。

体重間違ってますよと言って直してもらったからと言って、この何とも言えない不安は解消されないよね…という感覚。

診断はおそらく過敏性腸症候群ということで、これは1軒目と同じでした。

翌週早々に検査は予約はしたものの、言い知れぬ不安ばかりが募ります。

 

検査の日にちが迫る中、このままその病院で検査を受けるか悶々としていましたが、もう一軒だけ受診してイマイチだったら諦めよう(カルテ入力ミスってる病院にしよう)と決め、もう一度範囲を広げて病院探しをしました。

すると、自宅から30分程の所に、一年程前に女医さんが開業したクリニックが。

Googleのクチコミにもサクラはおらず、雰囲気も良さそう。

ここなら大丈夫なんじゃないかと思い、これが最後だと決めて門を叩きました。

職場から直接行ったので、夕方の帰宅ラッシュに巻き込まれ50分、知らない道をそれはもう必死で運転しましたw

 

着いたその病院。

こぢんまりしてて、受付の方はとても気さく。

診察の前に大腸カメラの同意書を記入するシステムはこちらも同じでした。ただ、看護師さんが同席の上詳しく問診を行い、検査の流れや注意点をしっかり口頭でも説明してくれます。

 

……あれ?

…ここはもしかして天国か…?笑

 

診察室で待っていた先生もすごく気さくで、話をよく聞いてくれる。

質問いいですか?と聞くと、「勿論どうぞ!何でも聞いてください!」と嫌な顔一つしない。

 

診察を終えると、再び看護師さんが、検査前日の検査食・直前の下剤2日分・当日飲む下剤などを実際に手に取りながら、検査2日前からのタイムスケジュールと一緒に、これらの飲み方や食べ方を丁寧に説明してくれました。

 

帰り際には受付のおばちゃん(あえてそう呼ばせてもらいます!)に「珍しい綺麗な名前やねぇ〜」と褒めてもらえるリップサービス付き。笑

 

どうやらここはやはり天国だったようです。笑

不安に思っていたこと全てを解消してくれる、本当に素晴らしいクリニックでした。

もう安堵で涙が出そうでしたよ…

 

予約済みのクリニックには謝罪しつつ検査をキャンセルしてもらいました。

 

これで晴れて検査を受ける病院が決まりました…!

病院探しで動き回ってた期間はわずか10日程だと思うんだけど、それでも相当疲れたし、悩んでる時間が1日のかなりを占めてたから、本っ当に長く感じました…(´⊙ω⊙`)

 

私的に、最新設備や清潔さを謳ってる病院よりは、人情味溢れる病院の方が相性が良いみたいです(笑)

 

次回は検査当日までについて書きたいと思います。