日常に恋する日常

地方で暮らす平均的な人

生理用品について振り返る

小6で初潮が来たので、20年以上生理とともにある生活をしてる。(時の早さにびっくり)

周期、経血量、腫瘍、結構な悩みと共に過ごしてきた。

悩みが多い分、生理用品選びにはうるさい人になってしまったので、ちょっと語ってみる。

 

小学4年生か5年生くらいだったか、女子だけ集められ、生理について教えられた。最後に、ウィスパーのナプキンが入ったビニールの巾着袋を渡されたことが記憶に残ってる。サニタリーショーツも入ってた気がするけど、この記憶は曖昧。なんだかお土産みたいでちょっと嬉しかった。笑

帰宅して母親にそのお土産を見せると、母親も、私のためにサニタリーショーツを用意してるよ、と見せてくれたことも覚えてる。

 

【初潮から数ヶ月】

当時(1996年くらい?)のナプキン市場は、ウィスパー以外あったんでしょうか?笑 CMも店もどこかしこもウィスパーしか無かったと思ってるのは、子供ゆえの記憶違いでしょうか。当時は素直に母親が買ってくれていたウィスパーを使っていたけど、めちゃくちゃ肌にしっとり貼り付く感じが「うぇ…」と思ってた。穴の開いたナイロン袋をあてがってる感じ。笑 ただ、子供なので選択肢はない。子供心に、この先大人になってもずっとこの感触か…こりゃ大変だな…と思ったのを覚えてます。笑

 

【ボディフィットの革命】

そんな憂鬱な私も中学生に。突如、ナプキンに革命が起こった。確か飯島直子さんがCMに出演されてたんじゃないかな?ソフィのボディフィットのそのCMを見た時、ピンクっぽい可愛さにやられ、母親に買ってもらった。

…衝撃だった。

ふわふわで柔らかい感触、商品名そのままのフィット感。体育の時間も何だかすごく動けるし、座っていても蒸れない。感動と喜びが溢れた。ここから私はナイロン系のナプキンには戻れなかった。股が真の安寧を得たのが分かりました。笑 周りの友人も同じくこのフィット感に感動してたな。

 

【過多月経の暗黒時代】

高校3年生に入り、急に過多月経になった。進学校の授業に加え、部活は全国大会の常連。間違いなく人生で一番疲れていた。ストレスも相当なものだったのか、22歳頃までちょいちょい過多月経になった。(そして成人後はついに巨大卵巣嚢腫を患い、手術となる)遠足も休む羽目になった私は困り果て、高3でソフィのタンポンデビュー。

……衝撃だった。(2回目)

え、私ほんとに今、生理中なの??

過多なので、ナプキンを併用してもすぐ溢れる。それでも生理を忘れて動ける時間が1時間でももたらされるのがすごいと思った。世の中にこんなものがあるなんてと、喜びを通り過ぎてちょっと混乱した。笑

経血量は増えていき、日中も夜用じゃないと辛くなってきた。そんな中で、私はあの苦手なウィスパーを時折使用した。やはりウィスパーの夜用のバリエーションの多さは強かった。そして過多はピークを極め、タンポンと数種類の夜用ナプキンを用事に合わせて組み合わせる、バーテンダーのようになっていた。笑

 

卵巣嚢腫手術後から30代後半まで】

過多月経の原因だったのかは不明だけど、大学生最後の夏、赤子の頭ほどの大きさの卵巣嚢腫になり、開腹手術をした。手術後は経血量が安定し、就寝中は経血が出なくなった。その間にナプキンも進化し、私が初潮と同時に経験した肌触りの悪いナプキンを見つけるのは、今はほぼ無理だと思う。それくらい肌にとって快適になったし、着け心地は優しい。これ以上の進化なんてあるのかと思っていたらまたやってくれた。「軽い日用」の登場だ。

………衝撃だった。(3回目)

ナプキンが短いのだ。終わりかけの日でも、お尻に差し掛かる長さで鎮座するナプキンは煩わしかった。それが、ショーツクラッチを少しカバーする程度の長さになっている。生理の終わりかけのとき、サニタリーショーツの素材感も相まって、お尻中央付近が荒れたり痒くなったりしていた。それが、ナプキンが短くなっただけであっさり解消した。もう、軽い日用がない生活なんて絶対に考えられない。

 

【今まさに】

この10年ほどは、昼夜問わず昼用のナプキンを使用して、夜遊びの時はタンポンを使うというスタイルが定着。夜用ナプキンは要らない。ナプキンバーテンダーの役目はもう来ない…はずだった。ところがもうすぐ40歳を迎えようとする今、月によって生理の様子が変わるようになった。

びっくりするほど出血する月もあれば、少ない月もあり、並の月もあり。子宮体がんを疑われ、検査入院と掻爬手術をしたが、異常なし。身体が曲がり角を曲がっている最中なのかもしれない。

そんな中、エリスから「クリニクス」という過多月経の悩みをカバーするナプキンが出ているのを知った。その頃は宅建の受験と生理がバッティングすることが分かり、本気で棄権するしかないと悩みに悩んでいた頃。過多月経の方には理解してもらえると思うけど、多い時はタンポンだって1時間も持たないし、夜用のナプキンと組み合わせても2時間が限界。3時間近く座ってる受験なんて、もう物理的に無理なのだ。(※実際の受験日は過少月経だったため検証できず。申し訳ないです(T ^ T))

しかしこのクリニクス、なんと夜用の5倍の吸収力を誇るというから驚き。早速買った。


 

 


 

そして、噂には聞いていた、ショーツタイプのナプキン。これも安心材料になるかと思って買ってみた。


 

生理用品はやはり日々アップデートされていて、女性の細かい悩みも捉えてくれてるんだなぁと久しぶりに実感。

特に過多月経の方の悩みって、ずっと拾い上げられてこなかったと思ってて。私はピルが合わなかったので、その時に発売されてる生理用品で出血量に対処するしかなかった。クリニクスは今のところ夜用しかないので、是非とも昼用を作ってもらいたい。売れると思うし必要としてる人は多いはず。ちなみにシンクロフィットは素晴らしい商品だけど、過多の時は意味ない(涙)

 

災害時の物資において、生理用品が贅沢品だという声が上がるらしい。これを聞いて私はびっくり仰天した。ナプキンがなければ避難所は血まみれになるけど、いいんですか?と真面目に聞きたい。贅沢品ではない。女性にとっては食料と一緒だよ…

 

あと数年で閉経すると思うけど、きっとまだまだ悩みは尽きない。生理用品の進化を楽しみに、うまいこと付き合っていきたい。