日常に恋する日常

地方で暮らす平均的な人

日記を書くことで、気持ちを切り替える。今日の公演を終えた自分を見送ってあげる。

今年こそは自分を変えたいと考えた時、「自分の為に脳みそをたくさん使ってあげたい」と強く思いました。

 


若い時から、「……あっ…くそ…今また仕事のこと考えてた…」って我に帰ることがすごく多くて、それが地味に嫌だったんです。笑

 


良いことも、普通のことも、悪いことも、笑えることも、明日の予定も、未来の予定も、お昼休みの出来事も。

無為に思考を漂わせてると、仕事のことがふとよぎる。で、気がつけば色んなリアルな妄想に枝分かれ。

 


その思考を心から楽しんでいれば問題ないんだけど、私は仕事に限らず、全てにおいて切り替えが下手な人間。何事も引きずりがちな性格。

だから、この「あっ…また考えてた…_:(´ཀ`」 ∠):」って我に帰る瞬間が多いと、その分自分の短所を実感する機会に晒されているのと同じことなので、すんごく気分が悪かった。

 


「家に帰ってからもま〜た仕事のことか。お前、本っ当に切り替えが下手なやつだなぁ〜ヒィ〜ヒッヒッヒッ(悪魔の声のイメージ)」

 

 

 

 


私のように、ふと気がつけば仕事の風景が頭をよぎってしまう人は、せっかく仕事を終えて帰宅した夜や休日になっても、しんどいと思う。よく言われる「切り替えが苦手な人」ですね。

その苦しさ、分かります。

別に嫌な事がなくても、気づけばシャワー浴びながら、今日の出来事を反芻してたりすることも多いんじゃないでしょうか。

 

 

 

私はもういい加減、人生の中で仕事のことを反芻する時間をこれ以上増やしたくない!と強く思いました。

 


ただ、今までの人生、切り替えが下手なやつベースで生きているので、そう簡単には性格は変わりません。

でも、今年始めたある習慣が、思いもよらず、帰宅後に仕事モードのスイッチを切ってくれることに気付いたんです。

 

 

 

私が今年取り組んでいるのは、日記。

そもそも日記を書き始めたのは、今年初めに実家に帰省した時、高校時代に書いていた新潮社のマイブックを見つけたことがきっかけでした。

 

 

 

この高校時代のマイブック、三日坊主な性格のおかげで、続いてもせいぜい半年程度。人の特性はそう簡単には変わらない、ということが始める前から分かるという…。笑

 

 

 

なので、帰宅したらなるべくすぐ書きます。

何を書いても、数行で終わってもいいから、とにかく書く。起こったことを書く。もし感じたことがあれば合わせて書いておく。

ここで綺麗な心になる必要なんてありません。

私の場合、自分の日記なんだから!と開き直り、腹が立った人や出来事がもしあれば、ほぼ全て実名、内容も怒りも構わず事細かく書きます。最初は遠慮してたけどバカらしいのでやめました(笑)

 


書き始めた当初は「後から見返した時に楽しい内容で埋め尽くしたいなぁ」と思ってたんですが、徐々に「書くとスッキリするな、一日の一区切りができるなぁ」ということに気がつきました。なので気持ちに任せ、その日心が動くままに書くことにしました。

そして地道に継続し、はや10ヶ月。すっかり習慣化してしまった時、ふと気がついたことが。

 


帰宅して日記を書き終えた瞬間、

 


「はいっ、今日の私ご苦労!これにて終了!」

 


っていう感じで、割とスムーズに家での時間を楽しむ為の切り替えができるようになったのです。

 


その日の出来事を書き終え日記を閉じる直前、一呼吸します。するとそれが頭からの「よし!本日の仕事終わり!」という合図となり、ざわついてた気持ちも書くことで治まり、心の中ではピタっと波が止まるような感覚をおぼえる。

 


同時に頭の中のイメージとしては…バタッと日記帳を閉じた瞬間、舞台(仕事)の幕がスーッと下りるような感じ、スイッチを押したらステージの電気がフッと消え、自分は控室に戻るような感じ。

 

 

 

日報みたいなもんですね(笑)

 

 

 

この感覚を覚えてからは、すっかりやみつきになりました。

もちろん日記を数日溜めてしまうこともあるけれど、時間のある時にまとめて埋めています。だから2行程度で終わってる日もたくさん。でも気にしません。死なない限り誰も見ないから。

 


もしかしたら色々吐き出すことで心の浄化も兼ねてるのかもしれません。

もちろん、因果応報を信じているので、嫌な出来事に関わった人を恨んだりはしません(笑)ただ、一旦文字で書くことにより、複雑に思えた怒りも実はただ一点が原因だったりするというシンプルなことに気が付いたりし、頭も整理されます。ただ、起こったことを受け止め、吐き出し、流す。

 


加えて、日頃から自己否定しがちな人は気をつけてもらいたいと思います。

日記は反省文ではないので、自分を責めるワードが入ったとしても、そこにあまり気持ちは込めないように。

いいじゃないですか、一日乗り越えた自分を褒めてあげられるのは自分しかいないんだから。自分に非のある出来事でも、次はもっとうまくやれるように頑張ればいっか〜♪くらいに軽く受け止めるのが、上手くスイッチを切るコツだと思っています。

 

 

 

書き終えたら、せっかくスイッチも切れ、舞台の幕も降り、気分が落ち着いているので、そのまま料理をこしらえます。気分が下がりがちな性格はまだまだ矯正中なので、好きな音楽やYouTubeを聴き流したりして、楽しい気分ができるだけ継続するよう心がけています。

 


日記を書いた後にちょっと休憩…と思ってオヤツ片手にSNSを開くと、簡単に小一時間経ち無駄な時間を消費するだけでなく、他人の投稿がきっかけでまた仕事のことを思い出してしまいます。

なので、書いた後はよほどの急ぎの返信くらいにとどめ、スマホを触るのは最小限に。デジタルデトックスもこまめにできて一石二鳥。笑

 

 

 

もともとの今年の目標は最初に書いた通り、

「自分の為に脳みそをたくさん使ってあげたい」

ということ。

勿論最初の数ヶ月は上手くいきませんでした。

それでもめげずにできるだけ意識して「今度はこれでも食べて気分を上げてみようか…」「この音楽でも聞いてみるか…」と、その時の自分のムードを観察し、試行錯誤しながら自分の機嫌を取り、仕事のことを思い出さないようにしていました。

その努力が日記を書くという行為により更に身を結びつつあるという感じです。

 

 

 

帰宅後に心が穏やかであるということは、日常でも幸せを感じられる時間が多いということです。

この間までは「週末になったらリラックスしよう」「今度の休みに癒されよう」と、週末ベースで考える癖がこびりついていたので、日常が週末にくっついてくるオマケでした。

でも今では、少なくとも平日の帰宅後から、ささやかな幸せを毎日感じることができます。なぜなら、仕事の思考を排除できるような思考に何とかなってきているから。

 

 

 

いつか、ではなく今、少しだけ幸せになりませんか?

年間MAX125日間しか幸せを感じられない生活をなんとかしたいと思っている方は、日記に限らず、仕事後にスパッと舞台の幕を下ろせるスイッチ探しをしてみて下さい!(^ω^)

ほっとできる時間が、皆さんの生活でもっともっと増えますように。