日常に恋する日常

地方で暮らす平均的な人

身近な人までライバル視

昨日はオットと喧嘩寸前。

急な支払いがあったからだ。

それは私の税金関係。

前年度の収入によって決まるもの。

今は無一文なのでめちゃめちゃ厳しい。

昨年はそれなりに稼いでから退職してしまったし、オットも働いているから、

私はただの健康体の納税者なのだ。

はぁ~あ。

 

私は一人だと冷静に物事を見れているはずだけれど、

冷静ぶっているだけで、現実を直視するのがかなり面倒なタイプ。

それは多分オットも同じで、二人して金がないのに、肝心なところまでは掘り下げて話をしないのだ。

だから、請求書が来て取り乱してしまう。

しかも、付き合ってる時は気にしなかったオットの発言の癖とかにいちいち反応してしまうようになってしまった。

あの時は責任も何もない恋人同士で、しかも私は完全に自立していた。

今のこの状況・・・経済的に私がすごく弱い状況、これはひどく私をオンナに変えてしまう。

私が毛嫌いする「自分のこと棚上げ女」になりつつあるのだ。

お金の問題は、自分の女としての価値まで下げる。

 

内定が出そうなところまできているところでコレ!

ギリギリのタイミングでなんてこったい。

内定日によってはちょっと短期バイトでもしなけりゃ危ないかな。

 

私はネットが好きだ。

多分、世話好きの中身の薄いまとめサイトで、

「お金の話をしない夫婦は離婚の危機!」とかいうタイトルの記事に載るような性格の二人が、今こうして夫婦になっていることと思う。

でも、お金の話を腹割って話したからと言って、最後は質素倹約に辿り着くか、もっと収入を増やしたいと思うなら、精神的に非常にイージーにできている仕事を辞めて、もっと収入の増えるキツイ仕事へシフトチェンジするとかになるのだろう。

前向きな解決にはならないんだろうな。お金だけに。

 

この無職・就活期間中は、社会に殺される、と思った。

あまりにも取られていくお金が多すぎる。

が、こんなにも多いのかとビックリした。

蓄えが少ないのに結婚して無職になり、失業保険を受給しながら就職活動を続けているとエライことになる。

 

今流行りの自己破産まではいかなかったけれど、平均的なOLの収入で、けして高くはない狭いマンションに住み、奨学金を返し、入れる範囲の医療保険代を払ったら、手元に残る額なんてわずかだった。

毎日スッピンで、スキンケアは水洗顔のみにし、体調が悪くても医者に掛からず、服装も下着もロープライス、美容院にもいかず、日々ヘトヘトに疲れた体を癒しにたまの旅行に行かず、親孝行と思って挙げた結婚式も挙げな「ければ」。

きっとた~くさんお金も貯まり、この状況になっても大丈夫だったのだろうけど。

ただしその状態でこのオットと結婚できたかは分からない。

 

所得税。住民税。固定資産税。ボーナスからもがっつり取られる社会保険

1年数か月ぶりに思い切って買い足すアイシャドウや、国内で少しだけのプチプラ旅行。

ささやかな自己投資が、自分で自分を抱きしめたくなるほど嬉しいと思っているのに、

どっかの都知事は贅沢三昧。

生活実感としてありがたいと思えるのは、ゴミを処理して頂いてるのと、水道の面倒を見てくださってること、緊急事態への備え。ぐらいだ。

住民課や税務課の人間はあんなに雇う必要があるんだろうか。

 

 

たくさんお金を取られてもなんとか細々と自立していた私は、一文無しとなり、全て搾り取られる側になっても、可愛く頼ることができない。

女性が一人を楽しめるようになると、極限の状況にあっても頼るべきオットまでライバル視して喧嘩になるということが良く分かった(あくまでも私の場合)。

あんなにも社会が結婚結婚って奨励するけど、結婚するにはお金がいる。

思い切ってお金がないまま結婚したって、片方が一瞬働けなくなると、すんごいお金が出ていく。

私はお金がそこまでないまま結婚したけど、貯蓄にいそしんでたら絶対結婚できなかったと思う。

 

オス化、晩婚化、分かるよ。分かる。

だってメスがオスにならなきゃ、きちんと仕事できないもん。。。

それなのにメスとして満たされたい部分なんてたくさんある。

オスはオスで「彼女には最低限の身だしなみとメイクして、自立して欲しい」とか顔出しで豪語する時代だもんね。

それを取り上げるネットや女性誌。

日本も、日本の男も、女性の理想が高くなりすぎてるんじゃないの。

 

 

取られるお金の意味を考えると、ささやかな贅沢が世界一周旅行にも匹敵するぐらいの恐怖と尊さを覚える。

こうなった今、好きな人と結婚できたのがせめてもの救いだ。

 

まあ私が喧嘩吹っかけたんだけどね!!(反省・・・)