最近気が沈みがち・・・という言葉を何度発したかわかりませんが、
ほんのり心に沁みるサプリメント的映画を観ました。
結構話題になってたみたいですね。
私は「ハートフル 映画」的な検索で発見しました。
(以下ほんのりとネタバレです)
あ~、家族って結局は一つなんだな、と思わせてくれる温かい作品です。
・・・と書くと、こう言われるのかな?
「家庭環境に恵まれなかった人のことを考えろ」
う~ん。
最近、某芸人さんが出産シーンをTV公開したことで、ある意見が飛び交いましたね。
それは「子供ができない女性のことを考えろ」と。
私は率直にこう思いました。
「じゃあもう他人とは本音で会話できないな。」
ペット番組だと「マンションでペットを飼えない家の子供の気持ちを思え」
バイオレンスな映画だと「フラッシュバックするから上映するな」
とか?
最近じゃ、妊婦さんがマタニティマークを遠慮して付けないなんてこともあるみたい。
妊婦さんの中には、マークを付けることでかなり怖い体験をした人もいるとのこと。
自分の運命を他人に投影して比べて、その人を傷つけるなんて、その思考は一体どこから来るのかな。
私は人には言いませんが、結婚も子供も何も考えられない、これから広がる自分の可能性だけに心からワクワクしていた若い時期に卵巣の病気が発覚し、
片方の卵巣の9割程度を摘出しました。
お腹には大きな傷が残り、10年以上たった今でも、周期的に体調不良や体の中の鈍痛を感じます。これがまた不愉快極まりない。
(手術で腸近くの内臓を触られた経験がある人は、腸が癒着気味になるとのことでした。内科の先生が言っていた。)
だからと言って、健康な女性を妬ましいなんて思ったことない。
素直に、いいなぁ!って思う。
完璧な体型、有り余る資産、素敵な恋人などなどを持っている女性だって目に見えない苦労の一つや二つあるでしょう。
この映画は超強烈な個性を持った家族の集まり。
お父さんは知り合いに騙されて(?)破産の危機。
お母さんはそんな中自分の弟が自殺未遂を起こす。
そんな弟は恋愛のいざこざで深く傷つき職場を退職(→自殺未遂)。
ミスコンに出場する娘はただひたすらに目標に向かってベストを尽くすが、ぽっちゃりでどこか垢抜けない。
息子は空軍パイロットになるという夢を叶えるまで一切言葉を喋らないという苦行を自らに課す。
おじいちゃんはヘロイン中毒で老人ホームを追い出されてハチャメチャ。
みんな完璧ではないんですが、ただひたすらに娘のミスコン本選をサポートするために、一つになっていきます。
最後は「どや、これが俺らや!」と言わんばかりの、周囲の冷ややかな目線をものともしない、家族一体となる痛快なラストシーン。
ただただ素晴らしくダサく、感動し、涙しました。
何をもって家庭環境に恵まれてると判断するかは個人で違うと思いますが、
自分に不満がある人。
家族に不満がある人。
不満を感じてしまう自分が嫌な人。
是非観てもらいたいなと思います。
自分に欠けてるものを他人に向かわせるのではなく、自分のより良い人生を歩んでいくために。
ただ今ワタクシ金銭面では最悪の状況ですが、そんなダサい私でも、泥臭くダサく、自分らしく生きていきます!!にやり
そう改めて決意し、歩ませてくれる、そんな映画でした。