中南米方面へ旅行に行ってきました。
メインはカリブ海付近。
数日過ごした後に、LAで2泊して帰国しました。
大変お恥ずかしいことに、私、アジア人(特に日本人?)がここまで露骨に他の人種の人々に「ゲッ」「キライ」「めんどくせー」と思われるもんなのか!ということを、今回身をもって初めて実感しました。
余りにも悔しいので、帰国してから、ネットで色々見てみると、海外で露骨にやられた日本人の方々が沢山いるみたいで、体験談を読み漁ってしまいました。
私が経験したのはこんな感じでしょうか。
☆順番を呼ばない、目を合わせない、会話をしない
帰国の途はアメリカン航空。
自動チェックイン機にて、なぜだか預け荷物のタグが出てこず、出てきたレシートに「エラーでタグが印刷できなかった。係員に知らせて」というようなメッセージが書かれてた。
そこで、Customer Kioskへ並んだ。
何組かが順番にカウンターに呼ばれ、自分たちが先頭の列に来た。
そうしているうちにあるカウンターの客の応対が終わった。
係員が私たちを見る。その途端、顔をそむける。「Next」と呼ばれることはない。
いっそのこと呼ばれるまで待とうかと思ったが、のんきな夫は真っ先にその係員のカウンターへ。(笑)
「荷物のタグが出なかった」と説明しても無言でパスポートを受け取り、黙々と打ち込む。
そしてスーツケースの重さを確認し、後ろのコンベヤへ私たちの荷物を載せた、次の瞬間。
その係員は・・・私たちのスーツケースを膝蹴りして倒したのだ(驚き)
まず夫の荷物。次に私の荷物。
ゴロンゴロン!という擬音語がまさにピッタリ。
夫は「うっわぁ~~~www」と笑っていた(このメンタルの強さ、私も欲しい・・・これぐらいこたえてないように見える方が効果的なんだと思うw)。
私はあまりの驚きに、とっさに言葉も出なかった。
「これにてお前らの手続き終了」という合図も会話ももちろん向こうからはないので、私たちはスーツケースを膝蹴りにされた後、セキュリティチェックに進もうと背中を向け、カウンターから数歩歩いてその場を離れた。
が、私は嫌な予感がして、その係員をもう一度振り返ると、「ほら、クレームタグ持ってけよ」と言わんばかりに、その時初めてタグを持って行けと言われた。
そんでまたカウンターへ数歩歩いて戻る・・・
無視とスーツケースへの膝蹴りはできても、さすがに決まりであるクレームタグの手渡しをしない、というところまでは気が引けたのかな。
私はとっさの出来事に非常に弱いタイプなので、心の中でありとあらゆる怒りの言葉を渦巻かせながら、その係員を睨んで、クレームタグを引っ掴むことしかできなかった。
スーツケースは帰国後壊れていました。が、スーツケースも相当使い込んでいたものなので、彼女の膝蹴りによるものなのか、他の輸送途中の衝撃なのかは分かりません。
☆行き方を聞くだけで怒られた
飛行機が遅れ、その日のうちにトランジットができなかった。
航空会社が手配した宿に急きょ泊まることに。もう予期せぬ事態。
ホテルへ行くシャトルバスがあると聞いたので、空港の係員に聞くことに。
直前まで談笑していた係員のおばちゃんに聞くと、「外のあっち。」とだけ言われる。
もう一度詳しく聞こうとしたら、「だから外のあっち!」とため息交じりにキレられた。
乗り継ぎできなかったダメージが先に来てるので、傷つきやすさも2乗。
☆汚いものを見るような視線
LAの海沿いを散歩していた。
黄色いサルに見えたのかな。
あるカフェテリアの外の席から、若い男の子が、私たちをものすごく汚いようなものを見る目で見てきた。
もうここまで露骨にされると腹も立たなかったが、あぁアジア人なんだな、私。と妙に納得した瞬間だった。
これは旅行最終日の出来事だったのだけど、旅行中に感じた全ての「?」が、納得に変わっていく。
汚い格好もしていないし、騒ぎ立ててもいない。節度ある行動をし、景色を楽しんでいただけだ。黄色いサルがね。
夫に話すと「そうなん。」で終わり。
やっぱりこの性格がうらやましい。
☆やっぱり悔しいよね。
一番悔しかったのは、自分の機転の利かなさ。
決して豊かとは言えない英語力。
まずは自分の実力のなさを恥じた。
そして、おかしいと思った時にバシっと言えない度胸と、結局は言葉のバリエーションの少なさ(笑)。
これまで最低限の英会話はできると思って生きてきたけど、理不尽な場面では何もできないことに気付いた。
「泣き寝入りしない会話術」のレベルに行きたいと思い、近々、英会話教室に通おうと思ってます(マジ)。
これまでグアム以外のアメリカに行ったことはなかったのですが、いかに日々メディアやネットなどの情報や広告によって、アメリカ(というか欧米)のイメージが自分の中に作り上げられていたかを痛感しました。
英会話を習いはしますが、自分からは二度と訪問したくないなと感じました。
※もちろん、親切な方もたくさんいました。
けど、向こうの方々から見たおサルさん(日本は複数民族国家ですが、あくまでも海外から見た「日本人、アジア人」というくくりの意味で、皮肉ってこういう表現をしてます)だらけの島国に生まれて良かったな~と、これまでの人生の中で最も強く感じた数日間でもありました。
日本に生を受けて人生を送れて、そしてこうして海外旅行に行けて、悲しい経験も嬉しい経験もできて、幸せです。
皮膚がちょっと黒いからって何?
目がちょっと黒いからって何?
背も低くて足も短いからって何?
同じ地球に生まれてきただけで幸せじゃないですか。
私は早くもめげそうですが、日々ポジティブに旅をする旅人の皆さん!皆さんのその旅行記、とっても素敵です!!
私も堂々と旅行できるように日々鍛錬、ですね。