日常に恋する日常

見たもの、考えたことや感じたことを記し続けることで、知らないじぶんが見えてくると信じている30代のじぶん掘り下げ日記。

【映画鑑賞】しあわせのパン

映画は相変わらず結構観ているのですが(無職中に観る映画って・・・すごく・・・贅沢・・・)、しっかりと感想を書けないような映画はこの「Filmarks」というアプリにレビューを投稿しています。自分が観た映画が視覚的に一覧で確認できるのもすごくいいです。

filmarks.com

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で、このFilmarksにどんどんレビューを投稿していくのに夢中になっていたのですが、久しぶりにブログにも書いておこうかなと思ったのが「しあわせのパン」。

 

www.asmik-ace.co.jp

 

そのタイトル通りしあわせ過ぎる映画でした。色々癒されたので、感想を書いていきます。もちろんネタバレ!

 

この映画は、本当にピュアな「おとぎ話」でした。「日本現代おとぎ話」!

決して全てを真似できる訳ではない完璧な「おとぎ話」だからこそ本当に良かったのです。

 

北海道に移り住んだ夫婦。その移住のきっかけは、東京で心が疲れ果てたりえさんを、水縞くんが北海道で一緒に暮らそうと提案してくれたこと。

そのロケーションがもう完璧。洞爺湖を誰にも邪魔されない風景として独り占め。

2人が暮らす家だってもうこの2人とパンの為だけにあるようなもん。素敵すぎてびっくりする。間取りも雰囲気も完璧。多分、この2人の家に食洗機と電子レンジは無いような気がします(笑)。ご飯もかまど炊きしてたしな~。

「昔々、森の中に~・・・」で始まる絵本のワンシーンでしかありません。りえさんがずっと大事にしていたのも絵本「月とマーニ」。絵本から出てきたような風景、家、個性強烈な人々。素敵な暖かい部屋で、心が弱り迷い込んだお客さんをそっとおもてなしする。こんな完璧な暮らしをしている人は日本でも数少ないのでは・・・。これがまずおとぎ話の要素。

 

水縞くんは最後まで物静かでしたが、後半にふと放った一言が印象的でした。

「好きな人と好きな場所で暮らしたいと思ったからです」

この気持ちだけで東京からりえさんを連れてきて純粋に寄り添うなんて、恋愛から結婚生活に至るまでもおとぎ話の展開です。「好きな人と暮らしたい」はプロポーズでまぁあるとして、こんな純粋な気持ちで結婚生活を送れている人いるの!?いや、きっといるんだろうけど、こんな風に王子様がお姫様を何の不安もない世界へ連れて行ってくれるような結婚・・・これもおとぎ話(シンデレラストーリー)ですよね。

 

 2人を取り巻く人々も、自然のままにあるがままに生きています。

その心の在り方だけではなく、生業も、誰もが憧れそうなもの。青空の下のマーケットだったり、心の向くままに作品を創れるアトリエだったり。自分が作ったものを誰かに買ってもらうというそんな単純なことなのに、現実問題、それだけで暮らすのは難しいですよね。すごくミニマムで理想的な資本主義。私も、自分でチューリップ栽培して、道端でテント立てたら素敵なお客さんが買いに来てくれるかな・・・いや、多分田舎なのでみんな車で通り過ぎちゃうでしょうね・・・さっき道にチューリップ持った変なオバサンいたよなとか言われながら・・・。そもそも日本では、「こうやって好きなことを突き詰めて好きに商売をして生活していいんだよ」っていう教育を誰も受けていないんです。だからこの映画の中でみんなが携わる仕事も、おとぎ話の世界。水縞くん達のパン屋さんが想像のギリギリじゃないかな。

 

そして極めつけはラスト。2人が赤ちゃんを授かり、水縞くんが大喜びするという場面でこの映画は終わり。

・・・なんて完璧なおとぎ話じゃい!!!

 

「昔々~、」から始まり、「そして2人は、子供にも恵まれ、幸せに暮らしましたとさ。」のお決まりの流れで超ハッピーエンド。何一つ裏切らない。最後の老夫婦のあたりから、もうこういうラストになるんじゃないかと想像が出来てしまいましたが、やはり王道で締めくくられました。私の個人的な感想としては、りえさんの「私のマーニが見つかった」という印象的な場面があったので、夫婦2人の絆がしっかりくっきり見えるラストがいいなぁと思いました。具体的にこれというものはないですが、子供のくだりは無しの方が良かった(だって、こんな幸せな2人にはきっと子供が授けられるという展開になることは、描かなくても誰もが想像できるから・・・)。

 

本当に完璧な絵本を見ているかのようで、「こんな世界に生きてみたいな」と、まるで子供に戻ったような純粋な憧れの感情を抱きました。この映画そのままの世界に生きることは無理だけど、少しでも近づきたいなと思う。家も、生活も、環境も。ハウスメーカーのCMがより壮大に胸キュンになった感じでしょうか。

 

子供の頃絵本や物語が好きだった人には特におすすめです。雰囲気を含め本当に「近づきたい」と思わせてくれる映画でした。