日常に恋する日常

地方で暮らす平均的な人

オットがくれた一万円のあたたかさ

前回の記事で、内定後のすごいツライ話を書きましたが、

無事、その後別の企業から内定を頂きました。

契約社員ではあるけれど、ここから明るく頑張る次第。

 

というわけで、不覚にも専業主婦を8か月ほどやったわけですが、

そろそろオットの給料だけでは立ち回らなくなってきて。

色んなものを買うのを我慢してました。

(いや、独身時代に好き勝手していたので、これが普通なのかもしれない。汗)

 

 

先月の家計簿を締めて、オットと食費がどうだったああだったと話していたら、

さっき貰ってきたばかりの給料袋から、神妙な顔で1万円を取り出すんです。

 

これ、あげるから、今まで躊躇してきたもん買いや。

 

って。

 

私はバカなのとビックリしたので

「何言ってんの!そんなん、いいよ!今、大変な時だし」

と、女性誌では「絶対に行ってはいけない一言」とかに出てきそうなセリフまんまを口走ってました(笑)。

 

 

するとオットは

「いいやんか!僕、誕生日もしてあげてなかったし、何もできてなかったから。

これで何かしたり買ったりしてぇや。」

となおも引かず。

 

私も頑固なので、ちょっと笑いながら困っていたら、オットがポツリ。

 

 

たまにはダンナらしいことさせてぇや・・・

と。

 

 

私、ハッとしました。

 

 

「うん、、、ありがとう、、、」

 

 

ありがたく頂きました。

 

 

なんて優しい人なんだろう。

 

 

結婚した意味なんてこれだけで、そしてこの先も十分な気がしました。

 

 

 

いや実は、オットの給料だけでやりくりしている以上、私はその1万円を頂いたら、その1万円分どこかを家計から削らなきゃいけないんです。

オットはそのことを何も気づいてないみたいなんです。

 

 

全然気づいてないみたいです。(笑)

 

 

でも、気持ちが嬉しい。

 

 

結構トガってる日々が続いてたことも反省。

オットよ、ありがとう~!!!

 

 

どんなお金よりも価値のあるお金だよ。

内定後のどんでん返し

中途採用のとある企業に応募しました。

書類選考 一次面接、筆記試験、適性検査 二次面接、プレゼンテーション 社長面接

と、まぁまぁ新卒並みの盛り沢山な選考だったんですが、順調に進み、内定を頂きました。 しかも全部の選考期間、1か月半・・・

いや、内定を頂いたというか・・・

最後の社長面接の時はもう、いつから来れますか?という調整と、今後どういう仕事をしてもらうか、などの内容。 面接というより実際の内定でした。

で、数日後に、制服合わせをするのと、印鑑持参で来るように言われたのです。

そして会長も私がどんな人物か気になっているということで、人事同席のもと、会長の都合のいい日に訪問しました。 そこで思わぬ展開に。

会長 「総務の経験がないんやね。これは問題やね。」 「◯◯の実務経験はあるんやね。これは素晴らしい。」 「総務っていうのは、人の話を聞いてはダメ。誰々さんが何々と言ってる、とかね。特に女性はマッチポンプになるからね。」

私 「・・・?求人情報には未経験者歓迎って書いてたよなぁ・・・」 「私だって面接が進むたびに、総務は経験ないけど問題ありませんか?って念押しの質問してたし、誰一人問題ないって言ってたよなぁ」 「人の話を聞くな、か。それなら何の為の総務なんだろうか・・・( ̄▽ ̄)しかし部屋暑過ぎるわ・・・」

と、なかなか強烈な方だなぁ、話が違うなぁと思いながらも、会話を進めておりました。

が、しばらく経って会長が、私の怒りのポイントを的確に突く発言を。

経験もないみたいやし、最初はアルバイトか契約社員で。お互いのミスマッチを防ぐ意味でも、そういうのでどう? その間、色んな企業と比較検討してくれてもいいから。

!!??!!??

もう、この時の気持ちは言葉で表現できませんが、頭は暑くなり、体は震え、椅子に座ってるのも大変でした。

そもそも、求人情報に書かれていたのは、 「未経験者歓迎、正社員」 だったんです。

正社員採用を目指して就職活動してる方々なら、まずこの2つのキーワードは惹かれます。 そして「正社員」というところがかなりの決め手となり未知の仕事に対する不安と少しの期待と込めて、応募しますよね。

私はあくまで正社員にこだわってました。 ボーナス欲しいし、きちんと組織の一員として働きたい。 生活も考えると、やはり正社員だ。

そもそも選考プロセスには一切組み込まれていなかった予定外の面接を行い、そして一番大事な雇用形態の部分をあっさり変更し、まさかのバイトスタートをしれっと提案する会長。

そしてあろうことか、私が前職で担当していたわりと専門的な知識を必要とする業務について、色々教えて欲しいと言ってきたのです。 つまりは、バイトスタートな挙句に、募集要項とは違うその専門的部署でもやってみないかと。

部署についてはもともとこだわりがなかったのでそれでいいんですが、 やっとここまでこぎつけて、最後の一人に採用されて、社長以下は歓迎ムードだったのに・・・。 「裏切られた!!」と思いました。

しかも私が前職で頑張って積み重ねてきたものを、不安定な雇用形態の時に奪われようものなら・・・

そして私の絶望が決定的になったのは、人事担当の悲しき姿でした。

会長の終始空気読めない発言のオンパレードの中、止めることもできず、ただ横で聞いているだけの人事。

会長のありえない提案に対し、何も言ってくれませんでした。 ずっと、お世話になってると思ってたのに。 いや、何か制止するとか意見を言うとか、そういう発想が無い人なのかもしれない。

帰りの車の中、これまで傾けてきた熱意と時間はなんだったのかと思うと、自然と涙が。 途中に停めたコンビニで号泣しました。

それから世間は3連休に突入。 夫とその家族にも相談したところ、全員が憤慨。 前職でお世話になった方に相談したら、「まぁ認められたわけだし3ヶ月試しにやってみては?」という別の切り口からの回答。

すごくすごく悩みましたが、あの日とっさに頭に浮かんだ言葉 「裏切られた!」

こういう言葉って日常めったに使いませんよね。 そんな身も蓋もない言葉が降りてくるということは、自分にとってそうだったんだと。 始まりがまずければ、この先この会社で嫌なことがあったら耐えられそうにもない。

結局、辞退しました。 今は怒りも落ち着いてきましたが、とんでもない体験でした。

そもそも働くって何だろう。 非正規って何だろう。 ミスマッチなんて起こるときは起こるのに、経営者にとっては楽しい世の中だ。 雇用形態という呪文で人の人生をどうにでも出来るのだから。

こんな日本、こんな地域を生き抜いていくのも大変だなぁ。

ま、事故に遭ったようなもんだと言い聞かせて、今日も明るくご飯を作って求人を探します。

乙女よ香りを纏え。

数ヶ月前、誕生日プレゼントとしてこんなものを頂きました。

 


 

 シャネルのヘアミストです!!

シャネルのあの香水の匂いが、髪の毛でふわっと香るという、なんとも女心をくすぐるアイテム。

コロン以上香水未満という感じで、上品に香ってくれます。

 

私は思い出しました。

結婚するまでは、決して自分に香りを纏うのを欠かさなかった過去を・・・!!

この数ヶ月の無職の日々、そして新婚感全くゼロのダンナと過ごす日々は、確実に私を女性らしさから遠ざけておりました。

 

(いや、自分から怠けて遠ざかっていただけか・・・)

 

思えば高校生の時は、化粧こそあまりしていなかったけど、香水は毎日必ず付けていた。

しかも彼氏からもらったやつだ。

あの時の私の方が今より数倍ピュアで女性らしい・・・!!!

 

 

というわけで、この夏は久しぶりに新しい香水でもつけてみたいなと思い、こちらを買ってみました!

無謀にも通販・・・

ヴェルサーチのイエローダイヤモンドです。

 


 

 

「夏にピッタリの香り」「大人の女性に合うフローラル」

このただ2つのレビューだけを信じておそるおそる購入しましたが、スパイシー寄りの甘くない花の香りでとっても良かったです。

 

調子に乗ってきたので、これまで使ってきてハマった香水をご紹介。

 

 


 

 「官能的な香り」が売り文句の、ビジュアルが文句なしに可愛いこの香水。

もう、10年ちょい前の高校時代、ミニスカ&ルーズソックスにこれを毎日つけていました。周りの友達はもう少し若々しい香りを付けてました。

むせかえるような濃厚な香りを纏って通う学校は進学校ゆえ、カバンの中は参考書だらけ。

ほんとうにささやかなオシャレでした。

もっと遊びたかった~。

 

  • グッチ ラッシュ2

 


 

 

大学生になり、キャンパスライフを謳歌し始めたころ。

何を狙っていたのかは知りませんが、急にさわやか系を気取ることになります。

本当にフレッシュでいて、甘い香りの香水なんですが、夏に大人の女性が綺麗めな装いで纏う方がサマになるんだろうな、、、と今は思います。

グッチというブランド名が、若い子を惹きつけるんだと思うんですけどね。

 

  • サルバドーレ・フェラガモ インカントドリーム

 


 

 まだまだ何を狙ったか分からないチョイスは続きます。

これは見た目通りの甘いフローラル。夏っぽいですね。

夏ばかりを追い求めていたのでしょうか?それともキャンパスライフに浮かれすぎて頭が常夏だったのか?男受けを狙ってたのか?

ノースリのタイトワンピとか着てる時に合わせたいような香りです。

 

 


 

 

これは若い女性も大人の女性も愛用者が多いんじゃないでしょうか??

上品ですっきりとした、印象に残る香りです。

私のライフステージはといえば、大学を卒業し社会人になりました。

若造の癖にちょっと大人びたいという仕事そっちのけの欲望が見て取れます。

まじめに仕事せい!

 

 


 

 

香水はつけ直しもせず、また1本使い切ってから次のものを探すタチなので、なかなか減りません。

社会人になってから3年は経ったでしょうか。

悲惨な恋をしてもう立ち直れないかも、と打ちひしがれていた頃に買った香水です。

結構濃厚なんですけど、オンナの芯の強さに働きかけるような香りです。

あんな奴の為にへこんでばっかりいられるか!見返してやる~~~!!!!という気持ちになれました。

そしてこれを使い切ったころ、旦那と出会うことになります。

 

気持ちとライフステージの変化の時には、香水を変えてみようor付けてみよう

 

 強い香りが苦手!って方も、アトマイザーなどに移して量を加減して、自分だけが香る量で楽しんでみてはいかがでしょうか?

メイクや服装などわかりやすい気分転換もアガルけど、その時の自分にドンピシャの香りを使い切ってみると、すごい思い出になります。

ふとした時に、昔使っていた香水の匂いをま昔使っていた香水の匂いを偶然嗅ぐと、年単位で、せつない気持ちや嬉しかったこととか、走馬灯のように思い出されます(笑)

ちまたで流行ってる柔軟剤で香りをチョイスするよりも、贅沢で上質な香りを自分の為に選んでみては??

自分で選んだ香りを毎日つけるって、幸せな気分になりますよ~。

 

 

 

え~と、私の場合は、付き合う男性が変わるサイクルも、香水の買い替えサイクルとなんだか一致してるみたいですね・・・

 

今後はそういうこともないようにしたいと思います(変わる=離婚届にハンコ・・・笑)

身近な人までライバル視

昨日はオットと喧嘩寸前。

急な支払いがあったからだ。

それは私の税金関係。

前年度の収入によって決まるもの。

今は無一文なのでめちゃめちゃ厳しい。

昨年はそれなりに稼いでから退職してしまったし、オットも働いているから、

私はただの健康体の納税者なのだ。

はぁ~あ。

 

私は一人だと冷静に物事を見れているはずだけれど、

冷静ぶっているだけで、現実を直視するのがかなり面倒なタイプ。

それは多分オットも同じで、二人して金がないのに、肝心なところまでは掘り下げて話をしないのだ。

だから、請求書が来て取り乱してしまう。

しかも、付き合ってる時は気にしなかったオットの発言の癖とかにいちいち反応してしまうようになってしまった。

あの時は責任も何もない恋人同士で、しかも私は完全に自立していた。

今のこの状況・・・経済的に私がすごく弱い状況、これはひどく私をオンナに変えてしまう。

私が毛嫌いする「自分のこと棚上げ女」になりつつあるのだ。

お金の問題は、自分の女としての価値まで下げる。

 

内定が出そうなところまできているところでコレ!

ギリギリのタイミングでなんてこったい。

内定日によってはちょっと短期バイトでもしなけりゃ危ないかな。

 

私はネットが好きだ。

多分、世話好きの中身の薄いまとめサイトで、

「お金の話をしない夫婦は離婚の危機!」とかいうタイトルの記事に載るような性格の二人が、今こうして夫婦になっていることと思う。

でも、お金の話を腹割って話したからと言って、最後は質素倹約に辿り着くか、もっと収入を増やしたいと思うなら、精神的に非常にイージーにできている仕事を辞めて、もっと収入の増えるキツイ仕事へシフトチェンジするとかになるのだろう。

前向きな解決にはならないんだろうな。お金だけに。

 

この無職・就活期間中は、社会に殺される、と思った。

あまりにも取られていくお金が多すぎる。

が、こんなにも多いのかとビックリした。

蓄えが少ないのに結婚して無職になり、失業保険を受給しながら就職活動を続けているとエライことになる。

 

今流行りの自己破産まではいかなかったけれど、平均的なOLの収入で、けして高くはない狭いマンションに住み、奨学金を返し、入れる範囲の医療保険代を払ったら、手元に残る額なんてわずかだった。

毎日スッピンで、スキンケアは水洗顔のみにし、体調が悪くても医者に掛からず、服装も下着もロープライス、美容院にもいかず、日々ヘトヘトに疲れた体を癒しにたまの旅行に行かず、親孝行と思って挙げた結婚式も挙げな「ければ」。

きっとた~くさんお金も貯まり、この状況になっても大丈夫だったのだろうけど。

ただしその状態でこのオットと結婚できたかは分からない。

 

所得税。住民税。固定資産税。ボーナスからもがっつり取られる社会保険

1年数か月ぶりに思い切って買い足すアイシャドウや、国内で少しだけのプチプラ旅行。

ささやかな自己投資が、自分で自分を抱きしめたくなるほど嬉しいと思っているのに、

どっかの都知事は贅沢三昧。

生活実感としてありがたいと思えるのは、ゴミを処理して頂いてるのと、水道の面倒を見てくださってること、緊急事態への備え。ぐらいだ。

住民課や税務課の人間はあんなに雇う必要があるんだろうか。

 

 

たくさんお金を取られてもなんとか細々と自立していた私は、一文無しとなり、全て搾り取られる側になっても、可愛く頼ることができない。

女性が一人を楽しめるようになると、極限の状況にあっても頼るべきオットまでライバル視して喧嘩になるということが良く分かった(あくまでも私の場合)。

あんなにも社会が結婚結婚って奨励するけど、結婚するにはお金がいる。

思い切ってお金がないまま結婚したって、片方が一瞬働けなくなると、すんごいお金が出ていく。

私はお金がそこまでないまま結婚したけど、貯蓄にいそしんでたら絶対結婚できなかったと思う。

 

オス化、晩婚化、分かるよ。分かる。

だってメスがオスにならなきゃ、きちんと仕事できないもん。。。

それなのにメスとして満たされたい部分なんてたくさんある。

オスはオスで「彼女には最低限の身だしなみとメイクして、自立して欲しい」とか顔出しで豪語する時代だもんね。

それを取り上げるネットや女性誌。

日本も、日本の男も、女性の理想が高くなりすぎてるんじゃないの。

 

 

取られるお金の意味を考えると、ささやかな贅沢が世界一周旅行にも匹敵するぐらいの恐怖と尊さを覚える。

こうなった今、好きな人と結婚できたのがせめてもの救いだ。

 

まあ私が喧嘩吹っかけたんだけどね!!(反省・・・)

色んな生き方があることを知らなかった、30代前半のつぶやき

インターネットでパソコンのできる家庭がまだそこまで多くなかった頃

 

中学・高校と、かなりの地方で過ごしました。

まだ「技術」の科目でも、「パソコン」ではなく「コンピューター」という機械を触り、そんなものを持っている家庭なんてあっただろうか?

周りの友達でもそんなことを話題にする子はいなかった。

街でナンパされたら、ポケベルの番号をさっと渡されるような時代だった。

私も友達も学校ではそれなりにやんちゃしてても、ポケベルを持ってもいなかった(笑)どうやって繋がれっちゅーの??

 

そんな中、進学する高校を選ぶ時期。

そんな地方でも、全国でかなりのトップクラスの進学率を誇る進学校が、一番近所にあった。

あとから知ったことなのだが、親がこの地に家を建てたのも、全ては私をその高校へ行かせ、大学に遣るためだったのだ。

その頃、私はモーレツになりたい職業があった。

それは「スタイリスト」。

大人になったら、色んな雑誌でスタイリングを手掛けて、好きな服をコーディネートして、毎日忙しく過ごすのだ。

 

となると、都会に行くしかない。

 

大学なんて、中学に入るまで、法律でみんな行くことに決まってるんだと思ってた(笑)

でも、聞くところによると、大学は行かなくてもいいらしい。

知った時は、本当に目玉が飛び出るほど驚いた。

どうしてお父さんとお母さんは、大学へ行けって言うんだろう?

14歳の足りない頭で考えたが分かるはずもなく、将来の夢だけに心をときめかせていた。

 

やはり、夢を叶えるためには、都会へ行くしかない。

隣の県の地方都市(都会)にはおばあちゃんが住んでいる。

そこから都会の高校へ通って、卒業後は専門学校に通う。

こんな田舎でださい服屋しかない環境では、センスも変なまま大人になるだろう。

私は受験直前まで、進研ゼミの高校情報で、その隣の県の高校の情報ばかりを集めていた。

今みたいにネットはないから、全部郵送で請求。紙ベースの資料だけが積み重なっていく。

けど、親が下した非常な決断は、「家から通わないなんて許さない。」

と同時に、甘い言葉を吐く。

「高校へ行ってから考えればいいよ。都会には大学に行ってから出れるんだから。

大学じゃなくても、他の学校も選べるんだから。」

 

高校に行ったのに、話が違う

 

不幸にも勉強はできる方だったので、その進学校にも努力せずあっさり受かってしまった。

今でも忘れない、目玉が飛び出した出来事その2。

入学式が終わった後の第1回目のHRでの担任の一言。

「え~、君たちは、これから大学へ進学するために頑張るわけですけど・・・」

 

びっくりしすぎて肩が上がった。

周りの子を見ても、ふんふんと大人しく聞いている。

なんだなんだ、お母さんが言ってたことと違うじゃん・・・(汗)

疑問を抱きつつも、「まあ、私は専門学校へ行くんだし・・・適当でいいか」と言い聞かせながら1年過ごし、2年に進級する前に、文理選択。

なぜか親ともめた。

親は理系へ進めという。この時、理由を教えてくれなかった。

私は理系は全くダメで、文系はずば抜けて成績が良かった。

それもこれも、世界のランウェイへの道を神様が授けてくれたからだと信じて疑っていなかった(笑)。

語学力を与えてくれたのだ。突き進むしかない。

 

親はハッキリとは言わなかったが、知っていたのだ。

 

理系に進んだ方が潰しがきくということを。

 

そして担任は強烈に文系を勧めた。

「○○さんなら、文系でトップクラスの大学も夢じゃないから。」

 

また大学かよ・・・と思いながら話半分。文系に丸を付けた。

 

そして2年のクラス分け発表時。思わず冷や汗が出た。

なんと、特進クラスに入っているではないか。

特進クラスはテストも他のクラスと違い、教科の進みも格段に速い。

確か使っている教材も違う。

もう大学を受験するだけの人間として、センター試験に向かって2年間突き進むのだ。

 

部活から帰ってきて、疲れて寝てしまい、午前12時に目が覚め、夜中に泣きながら宿題をこなす日々が続いた。

宿題をしていかないと授業で、マジでヤバイ状況に立たされるのだ。

他の普通クラスの子たちは表情も穏やかだったが、うちのクラスはギスギスしていた。

この頃から友達とも距離を置き、学校行事は隙あらばサボるようになり、ズル休みをたまにするようになった。

 

あんな学校に行くなら死んでしまいたい。

それなのに、毎月のように模試があり、大学の合格判定がアルファベットで示され、面談がある。

勉強を優先するために部活をやめる子まで現れた。

隣のクラスの、同じくオシャレに興味があって髪の毛を染めて怒られた子は、学校を辞めた。

一体あの学校は何を教える学校だったのだろうか。

読めと言われていた本は赤本だった。

 

どこの大学へ行くかという面談でも適当に答えていたが、その頃は既に高校の雰囲気にのまれ、夢への意欲は失われていた。

「将来は英語を生かした仕事で会社に入りたいです」と言うようになっていた。

担任なんて、「ここの国立の外大は、2次に数学があるから厳しいね。けど、インドネシア語専攻(いわゆるマニアックな言語)なら入れるよ」という始末。

別に私が興味のない国の言葉を4年間研究しようが、担任は私の将来なんて知ったこっちゃないのだ。

この大学に入ってくれさえすれば、学校の「難関大学合格」という宣伝になるのだ。

特進クラスでも、東大を目指す子だって少なくない。

 

学校も楽しくないし、この田舎で生き生きと人生を楽しんでる人も周りにいない。

あの時、何かを諦めた自分がいた。

「追わない方が楽なんだ」

 

色んな生き方があるんだと知った「学校以外」での出会い

 

結局、わりと褒められる系の私大に進学した。

親は国立の難関大学までは及ばない私にがっかりし、地元の大学へ行けと言った。

期待外れだから、お金をかけたくないのだ。

私は号泣して抵抗した。一人っ子の最後の抵抗だった。もう、離れたい・・・。

 

都会は何でもあった。

都会に出る夢は叶ったが、なぜ都会に出たくなったのか、という欲求を結局自分で大事にできず、18歳になった。

けどそこで私は大好きな音楽のジャンルを見つけ、クラブに出入りするようになる。

そこで、世の中には、本当にたくさんの職業があって、いわゆる「会社員」じゃなくても、自分でレールを引いて頑張っていく人が人生を満喫している様子を目の当たりにすることになった。

田舎ではわからなかった。やっぱり、この世にはたくさんの職業があったんだ・・・。

 

私は情けなさに泣いた。

奨学金を借りて大学に行ったので、社会人になってから一人暮らしをして学校に通い直すという選択肢は、無い。

仕方ないのだ。

私はクラブでのみんなの出会いで自分に誓った。

これからは余計なことで悩まず、人生をせめて楽しんで生きていくことを。

 

奨学金を返しながら、会社員として働く現在

 

 

結局、会社員として就職したわけだけど、仕事はできる限り楽しんだ。

そこで与えられる成長の機会と出会いに感謝。

田舎にいた10代の自分は、今でも思い出すと可哀想になるくらい悩んでいた。

傷だらけだった。

幸せに生きる、ということに考えをシフトしてからは、自分の選択を後悔したことはない。

結婚してあっさり仕事を辞めた(今、転職活動中)時も、親や周りにやいやい言われた。

けど、もうほっといてほしい。本当にうっとうしい。(笑)

私はその時そうしたいって思ったことを、直観に従って選択するんだ。

これからも変わらない。

そうでなければ、数々の節目にショックを受けてきた若かった時の自分を癒せないのだ。

別に正社員じゃなくたって、楽しく生きる道を見つける。

 

となると、やっぱりいま思うことがある。

18歳、泣きながらうろたえていた自分に背中を押してあげたい。

「別に大学行かなくて良かったんだよ」って・・・

しかもこれまた、就職活動してビックリしたことがある。

文系で採用されるのは営業がほとんどだということを。

こういうことをきちんと教えてくれる高校ってあるんだろうか。

 

 やっぱり今の若い子、ネット世代はすごい!

 

だって、田舎にいようがいまいが、色んな人の色んな生活スタイルを参考にできる。

気になるブランドの洋服だって、ネットでポチッとすればすぐ届く。

私は高校時代なんて、都会に遊びに行けた時になけなしのお金をはたいて買っていたけど、今は地元で頑張ってバイトしたら、交通費をかけずに雑誌と同じスタイリングができる。

凄く素晴らしい時代だなと。

やりたいことでご飯を食べていくのは簡単ではないけれど、少し調べたら、「無理」なんじゃなくて、「頑張ったらできるかも」という希望を与えてもらえる。

このおばさんからしたら、「そんなの無理だよ」「とりあえず進学すれば大丈夫だから」という大人の囁きが、くだらないものだと教えてくれるツール=ネット、があるのはとっても羨ましい!

 

世界が近くなったことで、世界各地で暮らす日本人の方々を取り上げるテレビ番組も多くなりましたね。これもスゴイ。色んな生き方が垣間見れるのは素晴らしい。

私たちの時はそんな番組、あったかな??

地方で民放も3チャンネルしか映らなかったので、知らないだけかな(笑)

 

もっと笑顔で生きていいし、辛くてもそこまで悲観しなくても大丈夫。

 

子供ができたら、そんな風に教えてあげたいです。

 

 

あとは・・・「今の若い奴ら」なんてワードは自分に禁じたい。

私たちなんて、しょせん「2000年問題」で世の中がどうなるんだと騒いでいた時代の若者。

今の世の中の方が情報も早く、情勢も不安定で、混沌としている。

自分ってもんがないとしっかり生きていくのが本当に難しい世代だなと思います。

だって、人の人生が簡単に覗ける分、逆に周りを気にしながら生きるスキルも問われますよね。

若い子の方がマナーがいいっていうのも、今の大人世代を取り巻いていた環境とは全然違うからなんだろうなと思ったり。

私たちよりも世界に近いところで生きている若者、めちゃめちゃ応援したいですね。

 

 

 

 

フチなしトイレのジレンマ

このブログでアクセス数の一番多い記事です。

この件について試行錯誤した結果は以下の通り。時間あればご覧ください。

ryuohgrl2015.hatenablog.com

 

 

我が家のトイレ。

購入時に選択したのはフチなしトイレ

 

私はフチがあろうがなかろうが別にどちらでも良かったんですけど、

日常トイレ掃除をするわけではないオットの希望でフチレスに。

ショールームをぐる~っと回って、トイレの機能やペーパーホルダー、扉などを選択していき、

最後の最後で現れたのがこのトイレ。

 

「これや~!ぼく、これがいい!」

と小学生男子のように目を輝かせてフチレストイレを指さすオット。

確か少しだけ値段UPだった気がしますが、そこまで言うなら・・・と選択しました。

 

 

が。

 

 

このトイレ、確かに掃除はしやすい。

 

 

けど、来客時に頻繁にフタ裏を気にしなければならないのです・・・

その訳は・・・

 

 

ワタシ、結婚するまでは賃貸マンションを転々としていました。

当然、トイレもスタンダードな物ばかりで、淵のある普通の形状の便器でした。

 

 

女なので、当然、フタの裏は汚れます。

もちろん、掃除の度に拭くわけです。

 

 

が、新居の淵のないトイレになってから、このフタ裏の汚れがすごいんです。

今無職なので、毎日トイレを使う回数が多いってのもあるんですが、

感覚として汚れの状態は当社従来比4倍。

 

 

私の推測ですが、今まで淵(従来型のトイレで掃除できなかった部分。淵用のスポンジとか、以前はCMでよく見かけましたね)で受けてくれていた小さい方や水ハネが、

全部ダイレクトにフタ裏にかかっているからではないかと・・・

 

 

引っ越してきて最初に掃除した時はマジ仰天しました。

しばらく仕事で本っ当にバタバタしていて、1日かそこら掃除ができなかったとき、

見事にフタ裏のゴムの部分に汚れが付き、

 

 

新居で生活しだして1週間、赤い汚れは取れなくなりました(涙)

 

 

かろうじてメインのフタ裏全体は、それから毎日必ず掃除をすることで綺麗に保てていますが、

困るのは来客時。

 

1回の小さい方+流水で、フタ裏がめっちゃ汚れるor流水が付くんです。

水流が多いと、フタを上げた時に水が伝うほど・・・

 

オットは新居に暮らしてから座って用を足す派になりましたが、

もちろん私たちは、来客の男性にはそこまで要求しません。

好きなスタイルで用を足してくれたら全然オッケーなのですが、

もし私が用を足した後にお入りになって、立って用を足そうと便座を上げたら・・・

ショッキングな光景で不快指数500パーくらいになること間違いナシ。

それぐらいおぞましいんです。

 

それから、来客時には、用を足すごとにフタ裏を拭く生活が始まったのです・・・

当然、女性が私だけではないときは、更にさりげなくトイレに行き、

こまめにフタ裏をチェックする・・・

 

そのワタシの姿はもう住人ではない。清掃員。

 

 

とても面倒です。

 

 

「フチなしトイレ」で検索しても、掃除がしやすい!イイ!という絶賛の声ばかり。

誰もこのことで悩んでないんだろうか。

気になりすぎるんだけどな~・・・

 

 

というわけで、トイレクイックルの消費量もパネェです。

余りにも減るので、最近はもう少し廉価の「トイレミチガエル」にしました。

 


 

 

救われているのは、もう、このカエルの可愛さぐらいです。

 

友達がたくさん訪ねて来てくれるのは嬉しいけれど、トイレのことを考えると憂鬱になってしまうのでした。

今度なんて、泊まりに来るってさ(白目)

正しい生き方って何だろう

先日、転職の面接を受けてきました。

 

その前に転職エージェントに登録してたのですが、その担当さんいわく、

「転職の面接は割と和やかですよ。」

と仰ってたので、それだけを信じていきました。

ちなみに先日受けた企業はそのエージェントを通したわけではなかったので、

完全に自分の体一つだったんですけど。

 

そのあとの筆記試験が散々だったので(文系だし、今更数学の公式なんて・・・問題を見た瞬間、頭真っ白)、あとは祈るのみですが、確かに面接自体は和やかでした。

 

ってかまだ全然受けたって言えるほどの面接数ではないんですが、新卒の時に比べたら断然喋りやすかったです。

 

新卒の時って、仕事のイメージはないままに、

「入ったら何がしたいですか?」

「この仕事大丈夫ですか?」

「あんまり人を指導できそうな印象じゃないけど、どうかな?」

とか聞かれて、挙句の果てには

「君一人っ子か。・・・ったく・・・(首をかしげる)」

とか言われて(怒)。

 

※この一人っ子侮辱発言をした役員がいた某楽器店には二度と足を運んでません。

私が一人っ子なのは、母の、そしてうちの家庭の大きな事情があるからです。

いくら接客業とはいえ、生い立ちを否定するようなこういう質問は完全に侮辱。

圧迫面接という言い訳なんて許されないと思ってます。

 

 

思えば新卒の面接のときに聞かれた質問なんて、みんな同じ答えで締めてた。

「(部活、バイト、サークル、等々で)諦めないことの大切さを学びました」

とか、そういった感じ。

面接官がどんなに理不尽な態度取ってきても、就職しなきゃ(やみくもにエントリーするから「ここで働きたいから」ではない)っていう思いで、悔しくてもガマンする。

本当に、学生の皆さんの色んな葛藤と苦労を考えると、当時の自分と重ね合わさって、涙ながらにその気持ちを考えてしまう。

 

 

それが今、「社会人経験があって働いてきた自分」で勝負すると、あの時の就活で受けた色んな悔しい思いが嘘みたい。

仕事と自分をきちんとセットで見てくれる。

学生の時は、上から目線で選別され、落とされるたびに心が折れる

けど、転職の面接では、選考に落ちても「向こうとこっちの条件が合わなかっただけか」とさらりと流せる。

「大人VS学生」が「大人VS大人」になった途端に、こうも雰囲気が変わることと、

自分も強気になれてしまうことにビックリした。

 

自分が強気になれるのは、「これまで働いてきた自分」を、自分自身が誇りに思えるからなのだ。

 

なんだかすごく新鮮な気持ちでした。

 

 

そして私は大学に進学したがために、正社員神話に未だに毒されている。

 

 

収入も大事だけど、それよりも健康。

収入も大事だけど、それよりもやりたいこと。

「仕事を見つける」ということだけに囚われてたら、やみくもにエントリーして玉砕を繰り返していたあの時と一緒だ。

 

10年も経ったのに、呪いのようにのしかかっている。

バイトでもいいかな、と思って求人サイトを見ていても、知らず知らずのうちに正社員カテゴリーを見てしまっているのだ。

 

安定を重視する人はいいとしても、私は、正社員を経て離職した今、次に進む道はなんでもいい。

心身ともに健康でいられる働き方でいいと思うんだ。

どうせ次も雇われるのなら、自分を大事にする生き方をしないと、何のために生まれてきたのか分からない。

 

 

これを機に、残業自慢、忙しい自慢の友人とはきっぱり距離を置いた。

忙しいことに美徳を感じているならそのままでいればいい。

私は、どうせなら、次も「残業が多くても楽しい」と言える仕事がしたい。

 

 

「苦しい思いをしてこそ一人前」の日本社会の風潮には心底うんざりしている。

それは苦しい思いを自ら志願したのではない。

「苦しい思いを強いられて耐えるのが一人前」なんだ。

苦しみすら他人任せ。社畜を皮肉れない人はそんな感じなんだろう。

 

 

せっかく生まれたのだから楽しく働いて生きていきたい。

転職は、自分らしく生きる絶好のチャンス!

今まで頑張ってきた自分と、これからも頑張る自分に胸を張って、

自分らしく働けるスタイルを明るく探していこう。