日常に恋する日常

地方で暮らす平均的な人

父と私のキーホルダー

昔住んでいた土地の近くに、西海橋公園という場所がありました。

長崎県立西海橋公園のホームページへようこそ

 

小さいながらも、この橋の赤色が記憶に焼き付いていて。

 

小学生の頃はキーホルダー集めにめっちゃハマっていた私。

行く先々で親にキーホルダーをおねだり。

 

この西海橋、何度も訪れているんですが、行くたびにキーホルダーを買ってもらってました。

(あまり覚えてないけど、近くに売店があったのかな?)

カードタイプで指であっためたら色が変わる、温度計のようなものが付いたの、仲間内で流行ったな…同じ世代の人なら分かってくれるかな…笑

 

キーホルダー集めに飽きてからも、家には私が放置した大量のキーホルダーが残されました。

それらは父母が使うことに。

30年近くたった今でも、父の鍵に付いているのは、この西海橋公園で買ってもらったキーホルダー。

蛍光紫と蛍光ブルーのラバー地の真ん中に、ゴールドのオウムのモチーフみたいなのが付いた、なんともド派手でサイケデリックなキーホルダーです。笑

 

父は特にこだわりもなく、手ごろなキーホルダーがあったから付けてるだけなんだと思うけど。

おそらく10年以上、住む場所と鍵が変わっても使ってくれてると思うと、買ってもらってる立場でなんだけど(笑)ちょっと嬉しいです。

 

このキーホルダーと鍵、何回も落とされては舞い戻ってきてるんです。

電車で、道端で、はたまた単身赴任の家に置き忘れられ…

何年かに一度は必ず「ない!ない…!どこいった!?」と家族一同真っ青になる時が訪れるんですが、親切な人が拾ってくださったり、ふとした所から発見されたりと。必ず父の手元に戻ってきています。

 

ふと父の荷物を見たり、無くして真っ青になるたびにこのキーホルダーを思い出し、同時に家族で出掛けたこの公園のことを思い出します。この頃は父親とまだ手を繋いでたから(笑)父親の柔らかい手の感触まで蘇る。

 

お土産ってどんどん増えていくし、断捨離の対象にもされがちだけど、それを見るたびに鮮やかに思い出すワンシーン。

写真とは違う良さがあるなぁと思います。

 

そんな私は、36歳になった今でも外出先で、お菓子だけでなくタオルや靴下、はたまた置き物やぬいぐるみを買いこむのです…。

お土産選ぶの楽しいよね。笑