日常に恋する日常

地方で暮らす平均的な人

余韻がすごいブレイキング・バッド

中毒者続出という噂の海外ドラマ「ブレイキング・バッド」を今更ながら全話観ました。

www.breakingbad.jp

 

きっかけは友人の勧め。音楽の趣味が同じなのですが、「音楽がオシャレやねん」ということで。最初はそんなに面白いと感じなかったのですが、なんせ選曲とカメラ回しのセンスが良すぎて、1エピソードがまるで1つのおしゃれな映画のようになっていたので、シーズン1・2あたりまでは、数日に1エピソードを観るぐらいのペースでちょこちょこ観てました。

 

ところが、シーズン3を超えたあたりから、もう続きが気になって気になって仕方なくなり、1日1話、最終シーズン(Netflixでいうとシーズン5)は2.5日で見終えました。丸1日捧げた日はさすがに精根尽き果てたし、自分でも馬鹿だと思ったし、何より夫に申し訳なかった。こんなにも主婦である今を楽しんだ時はなかったかもしれない。観終えた今は「掃除機掛けたら1話観よ!」という餌もなくなり、家事に結構支障をきたしている。

 

ちなみに夫も私に遅れて観だしたのですが、私と全く同じペースで沼にはまっています。最初は時間があるときに1話、次は1日1話、今はどんなに遅く帰っても自分を止めることが出来ず1日2話となり、就寝は午前2時。笑

 

このドラマは2008年~2013年までのシリーズなので、出てくる電話もガラケーなんですよ。今だったらFacetimeでもすれば?LINEすれば?と思うところもテキストメール。なのに、古さを全く感じさせない。いかにセンス良く作られているかが良く分かる。

 

もうこのドラマに関しては山ほど情報やブログが溢れてるので、偉そうな解説などしません(もともと解説なんてできないけど)。

面白いなーと思ったのは、登場人物が全員「Breaking Bad」なとこ。

主人公の犯罪はまぁ凶悪すぎるんですが、息子を除いてみんな何だかんだで悪いことしてます。

そもそも主人公はステージ3間近の癌と診断され、家族にお金を残さねばと麻薬ビジネスに手を染めるのですが、他の家族にも色々な事情が。義理の妹は万引き癖があり、それを仕方ないと開き直る。その夫もそれを黙認しているが彼は公務員(日本でいうところの厚労省のマトリ?)で、結構平気で人を出し抜いたり、多少の犠牲はしょうがないと思ってるフシがある。みんな、自分のこととなると、悪いことも正当化するんですよね。そもそも、それが悪いことなのかどうかも分からなくなってくる。

 

Netflixでストーカードラマ「YOU~君がすべて~」を観ましたが、これもなぜかストーカー側を応援したくなってしまうというとっても変な気持ちになるドラマ(笑)

www.netflix.com

 

ブレイキング・バッドは本当にお勧めです。特に音楽が好きな人ならハマると思います。ヒップホップ・レゲエ・ロック・オルタナ・カントリー・メキシカンetc、このドラマで新たに発見する音楽が沢山あります!

そして観終わった後の余韻がすごい。終わるまでが長すぎて何度も「もう楽にしてくれ・・・」と思いながら観てたので、最終シーズンは苦行に近かった(笑)

駆け抜けるように終わってしまったのですが、5シーズンもかけてじわじわと締め上げられてきたので、終わった後には「そうだよね・・・。こんなこともあったよね、だから仕方ないよね・・・(涙)」と謎の親心が芽生え、本当に繰り返し泣けます。

そして、「夫婦のことは夫婦にしかわからない」というよく聞くセリフを究極の形で示しているドラマだとも言えます。私的にここが一番心にずしっときました。

 

何か観たいけどどうしようかな、と思っている人、是非騙されたと思って何話か観てみてください!