日常に恋する日常

地方で暮らす平均的な人

ブルックリン ナインナインの魅力〜信頼と友情編〜

先日、ただ今Netflixで配信中の『ブルックリン ナインナイン』という、警察ものの海外ドラマにハマりまくっているという記事を書きました。

ブルックリン ナインナイン(海外ドラマ)が面白すぎて助けてほしい - 日常に恋する日常

 

この作品の魅力は一言では語り尽くせません。

 

友情、人情、事件、仕事のしがらみ、上司と部下、彼らが送る日常は私たちの日常とはかけ離れてるんですが(もちろん実際のニューヨーク市警察:NYPDともかけ離れすぎてるんだと思うんですけど)、さりげなく心に響く瞬間が沢山あるんですね。

特に私がいつも素敵だな〜と悶えてしまうのが、日本人の表現ではありえない、率直に表される信頼と友情。

 

このドラマの主人公は、ジェイク・ペラルタというお調子者でイージーな、ただ頭はとってもキレる刑事。少年漫画の主人公の王道キャラみたいな感じです。

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(左)NBC公式サイトより

 

ふざけてるけど、彼を取り巻く上司や同僚達は呆れながらも彼を信頼し、また彼も周囲を信頼する。

本当に理想的な「チーム」なのです。

 

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お国柄かもしれませんが、「わかった。信頼する」「だって友達だろ」という言葉が本当にサラッと出てくるんです。

と言っておきながらぴったりなシーンを見つけきれなかったんですけど(笑)

ジェイクの一番の親友、ボイルとの絡みはまさにバディ!って感じです。

Jake and Charles: True Bromance | Brooklyn Nine-Nine - YouTube

 

このシーンもとても好き。

ローザとジェイクが事件を追うのに犯人の取引に応じるかどうかを話し合っている最中、ジェイクが「Thousand pushups 」と言い、それを聞いたローザが、そこまで言うならアンタに任せるわ!と快くジェイクにGOを出す場面。

Brooklyn Nine-Nine - Jake Agrees to One Thousand Push-ups (Episode Highlight) - YouTube

 

2人は警察学校の同期で、今も同じ99分署で働くチームメイト。警察学校時代、2人とも腕立てが嫌いで、Thousand pushups=腕立て1000回 と言う言葉を口にする時は、「信用しろ」という意味になるんです。ちょっと上手く表現できませんが、自分が言ったことがハッタリだった場合は腕立て1000回をする=そんな嫌いなことしたくもないから言っていることが嘘な訳ないだろ、というニュアンスですね。ジェイクとローザのやりとりでは、「Because we’re friends.」という台詞がたまに出てきます。純粋に同僚として友人として信頼関係があることはストーリーを通してよく分かるのですが、こういう台詞がたまに聞けるとグッときます。

 

 

家庭的で、取り乱すことも多いけど結局落ち着いた言葉でみんなを諭す優しい上司や、

Terry Jeffords The Family Man | Brooklyn Nine-Nine - YouTube

 

ジェイクにやられてエモーショナルになってしまった署長。

もともとこのドラマは、超お気楽だった職場にこの新しい署長(Captain Holt)が赴任してくるところから始まります。すごく堅物な署長ですが、あくまでも部下にはチームとして動くことを常日頃指示しています。シーズンが進むごとに、みんなが結束し合う素晴らしいチームに成長していくのもこのドラマの楽しさだと思います。部下が危ない時にはすかさず助けの手を出したり、自分が異動する事も選んだり。

日本人が憧れそうな上司像とも言えるかも。

Captain Holt Father Figure | Brooklyn Nine-Nine - YouTube

最初はなんとか署長を笑わせようと茶化しまくっていたジェイクですが、最後は自分の父親像として署長を慕うように。

 

そして、女同士の関係も素敵です。

Brooklyn Nine-Nine - Facing Your Fears (Episode Highlight) - YouTube

 

几帳面なエイミー、暴力的なローザ、自己肯定感maxのジーナ。

キツイ言葉や手荒な行動もありますが、お互いの個性の否定は決してしない。ジーナはちょっと意地悪ではあるけれど、女性みんながこの3人のどれかになれるなら、この世界から鬱陶しい女同士のイザコザは消え去るんじゃないかと思うほど。警察ものの話ということでまず女性はスルーするかもしれませんが、女性だからこそ見てほしいポイントが沢山あります。友情もですが、恋愛でもしっかりドキドキさせてもらえますよ〜。

 

そういう意味では、このドラマは、事件を追う日もあれば、罠にはめられる日もあれば、友情に涙したり、恋愛のドキドキを描く日もあり、はたまたそれが20分足らずの世界で2つほどの話が同時進行するというジェットコースターのようなドラマ。それでいて笑えて、誰も傷つかない。

この忖度時代の日本で、こんな攻めたドラマもできないし、毒の効いた笑いも多分炎上するからもうできない。ブルックリンナインナインという新しいジャンルとしか言いようがありません。

 

いつ見ても、気づきと笑いがあり、理想的な人間関係がある。

そんな世界を1人でも多くの人に知ってほしい〜!!

気になったあなたは今すぐ見てもらいたいです!ナインナイン!!(ドラマ内でみんなが結束する時に張り上げる掛け声)