ララランドを鑑賞して以来、ライアン・ゴズリングにどハマりしてる私。
ネットでいろんな感想を読んで名作と名高かったこのブルーバレンタイン を観ました!
毎度のごとく、ネタバレしながら書いていきます!
何と言っても、感想で一番よく見かけたと思われる意見「リアルすぎて残酷」ということ。私も最初はよくある夫婦の何でもない物語で、危機を乗り越えた先には…という展開を予想していたのだけど、乗り越えた先には
何も残らなかった。
というオチになるとは!
(ただ、これは救いようのない物語なのかも、という予想はある程度誰にもつくような上手い展開になっていましたね。特にラブホテルのシーンは、ああこの2人、もう終わったな…って誰もが感じるはず。その時点で残り時間結構あったはずだけど。)
私は女性目線でしかこの映画を評価できないですが、最初からうまく行くはずのなかった二人が出会って別れただけ、と簡単に片付けられるもんなんかな?って思いました。
だって、女性って大体がシンディみたいな側面ないですか?
私自身でいうと、シンディのズルい部分って自分とかぶる部分があるなって反省するべき点が何点かありましたね。
特に感じたのがこれ。
★大事な結論を他人に委ねるくせに、最後は自分で決めたがる
大学時代、元カレの子供を妊娠したシンディ。
今彼のディーンを呼び出し思わせぶりな態度をかまし、妊娠の事実だけ告げ彼に病院までついてきてもらい、結局ディーンから結婚すると言わせることでひとまずの安定をゲットするんだけど。最後は、私もう離婚する!っていう主張だけはワーワー言って押し通しちゃった。
ディーンからしたら残酷ですよね。彼は崖っぷちのシンディを救い、別れる最後まで家庭を立て直すことに意識が向いていた。(彼自身の性格にも難があり、故に立て直し方も間違っているのだけど)なのに、もう無理なのよ私!とシンディが本音をわーわー吐露するのは、なんと結局嫁(シンディ)の実家にて。嫁のおとんが見てるとこで離婚ですよ。こりゃたまらんでしょ。。。あのラブホで2人きりの時に打ち明けてあげてたら良かったのに。ずるいなあ〜。少しでも味方の多い環境の方に置かれることで心の声を急に大きく主張するのは、ホント女性ならではだなって。
私にもこういう部分があるから、自分のズルイところを客観的に映された気分で呆然としました(笑)
ポイントで何回か訪れる中間の意思決定はなんとも緩いくせに、最終決定は自分の思うようにまとめたいシンディ。
それって意思が強いんじゃなくて、ワガママなだけ…
しかし彼女自身の家庭、父親にも問題があることはかなり早くから説明されていましたし、ビッチな生い立ちがサラッと産婦人科のシーンで明らかになっていましたね。
このビッチさも、男性は許せないだろうけど、女性は「仕方ないよね、心の隙間をビッチな行為で埋めるしかなかったんだね」と流すことができるのでは?(もちろん人によると思いますが)
女性は隠してる本性を淡々と暴かれていくスリルと後味の悪さがあります。ゴーン・ガールほどの不気味さはないけれど。不気味さが無いだけに人の心がストレートに表現されており、現実味がすごいです。
怖いもの見たさ、という言葉がピッタリの映画ですが、カメラワークや音楽も計算され尽くしていて素晴らしい映画でした。
ディーンがシンディに贈った曲【you and me 】購入しちゃいました。てへ。
Penny & The Quarters - You and Me - YouTube
私も結婚生活4年目に入りました…気を引き締めよう…。