日常に恋する日常

地方で暮らす平均的な人

自治体運営のジムに通いだしました~

数ヶ月前に受けた健康診断。

全て正常値ではあったものの、ボーダーラインぎりぎりの数値がありました。

それは「悪玉コレステロール」・・・!!!

 

(私、ちょこちょこダンスしたりしてるんですけど、それももう30過ぎてから日常練習なんてほぼしていないし、転職した職場は小さい小屋のようなとこ、多分1日300歩も歩いてないんじゃないかと思う。汗)

 

それまでも、身体の悲鳴は何となく聞いてはいました。

全然動いてない・・・汗かきたい・・・

このままだと歩けなくなるんじゃないか・・・(大げさ)

思いっきり運動してスカッとしたい・・・

 

それも、帰路運転しているともう帰ることだけに頭が集中しちゃって、なかなか時間が取れないんですよね~。

嘘です。めんどくさくなるだけです。家で休みたいだけです。

 

体が硬くなることは恐怖だったので、ストレッチやマッサージはほぼ欠かさず行っていたんですけどね。

そんな心がけなんて日々の運動不足という状態があっては何の意味も無かったことが証明されました。

 

引っ越してきた時に時間があったので、ヨガやピラティスなどないかいね、と思って探していた時、近所にスタジオ併設の、自治体運営のスポーツジムがあることは認識していました。

認識してから2年超、結局不健康に足を踏み入れてから重い腰を上げました!

 

利用するにあたって、まずは1か月に2回ほど開催される、利用者向け講習会を受講します。

それさえ都合を合わせて受講すれば、後は自分の好きな時に好きなだけ格安料金で運動できるという、なんともありがたいシステム。

 

座って係員さんの説明を聞くこと45分、残り40分くらいでマシンの説明という流れでした。

結構若い人が多いのかなと予想してたけど、意外なことに、健康増進の指導もあってか、70代くらいの方までいらっしゃいました。一番多かったのは40代くらいの方々かな。

 

マシンの説明も1台ずつ、指をさされた参加者が1人ずつ前に出され、係員さんと一緒に使ってみながら他の人と説明を聞くというスタイルだったのですが、、、

中にはシャイな方もおられ、「いや~私はイイです~」と遠慮される方も数人。

あるマシンの前に来た時に、遠慮遠慮で誰もせず、っていう状況に。

 

「このマシンは女性にもできるんですけどね~・・・じゃ・・・そこの方、どうですか?」

と係員さんが指さしたのは私。

私は結構そういう場所では物怖じしないタイプなので、「じゃ、やりま~す」と軽い気持ちで前に進んだのですが・・・

 

マシンに座った私の太ももの両サイドには豆腐のような板がつけられ、マジックテープのベルトでベリベリと固定された時、嫌な予感が。

 

「はい、じゃ、このまま太もを外側に動かしてくださ~い」

 

(ま、まさか・・・)

 

言われた通り動かしたところ、私は縛られたまま、公衆の面前(20人近くはいた)で

お股パカパカ状態に・・・!!!

 

「こうしたらね、太ももの外側が鍛えられま~す」

 

(これ・・・産婦人科の内診台みたいぢゃん・・・!!)

 

今更引くに引けず、お股をパカパカすること数回。

 

そして当然、太ももの外側を鍛えたということは、内太もももあるわけで・・・

 

 

その後はご想像通り内太ももバージョンのお股パカパカもご披露し、混乱と恥ずかしさで訳も分からず終了しました。

ふと一緒に来ていた夫に目をやると、憐みの目でニヤニヤしている。要は笑いを堪えるのに必死な様子。

悪意もやらしさも全くないような純朴な感じの係員さんでしたが、まさかこんな羞恥プレイが待っているとは、昨今の自治体も恐るべしです。

 

冷や汗をかいたまま終了し、いよいよ最後のランニングマシンの説明へ。

するとどうでしょう。あんなに遠慮していた女性陣が一気に前へ!

やっぱりジムと言えばランニングマシンって感じですよね。

私も「体を鍛えるんじゃなくて、屋内で歩けりゃいいや(=ランニングマシンだけ乗りに行きたい)」という気持ちだけでこの説明会に参加けど、少なくとも同じ日に参加した女性陣は私と同じような考えだったみたい(笑)

 

ランニングマシンに乗った夫はここぞとばかりに速さをどんどん上げていった。走るその顔もまたいつものようにニヤついていた。

おばちゃんらは夫のマシンの画面を覗きこんで、「おぉ~」と少々歓声を上げている。

夫が悪ふざけ半分でやっている顔とも知らずに。

 

その横で、おそらく一番年配かと思われる女性(初対面)がそっと私に耳打ちしてきた。

「3ヶ月くらい前な、お隣の奥さんがな。ここの、この機械でこけて骨折しはってん。」

 

 

えっ?今なんて?

 

ランニングマシンで・・・骨折?

 

それって・・・こういうこと!!??

 

 

 

youtu.be

・・・

 

・・・・・・

 

ちょっと待ってよ~~~!!!

 

 

その方のお隣の奥さんには申し訳ないけど、もう私はこの時点で腹筋崩壊。

「知らない人が集められる説明会」ならではの独特の雰囲気、そしてそんな中公衆の面前で股の開閉をするプレイ、そしてランニングマシンでまさか失敗するマンガみたいな人が身近にいるなんて。

そこですかさず係員さんの声が。「危ない、と思ったら慌てずにストップボタンを押してくださいね~」

 

 

全ての微妙な空気に耐えてきた私はもう限界でした・・・。

 

 

最後は自由にマシンを使っていい時間に充ててもらえましたが、あれだけ他のマシンの実演を嫌がった女性たちは恐らく念願のランニングマシンに乗るだけでエンジョイしたみたいで、汗もかかず帰っていきました。

 

心が折れそうになりましたが、こんな恥ずかしい思いをしたからには通わなければ自分が可哀想だと奮起し、そこから週に1回ペースで少しずつ通っています。

が、例のお股パカパカマシンはパットを2枚同時に挟むという、腕が3本はないと難しそうな構造だったので、まだ使えていません。(いや、理由はそれだけじゃないけどさ)

まあなんせ安いです!

1時間も鍛えることは無理なので大体45分程度しかいませんが、それでも1回200円。

係員さんもトレーナーもほぼいないので、自分で頭をひねりながらメニューを考えるしかないのが欠点ですが(笑)高いお金を払って駅前のジムに行くよりは私に合ってます。仕事しながらでは、入会金や月謝ほど元は取れないだろうし。どうせ帰りのコンビニでアイスとかビールとか買っちゃうだろうし。

コストで踏ん切りがつかない方、一度お住まいの自治体の運動公園などをググってみてはどうでしょうか?自治体によっては、居住していなくても、そこで働いている人も居住者と同額で利用できたりするみたいです。

 

最後に、印象的だった係員さんのお言葉をひとつ。

このマシンはこうやって腹筋を鍛えるんですが、自分で腹筋した方が鍛えられます

 

 

おわり。