日常に恋する日常

地方で暮らす平均的な人

トランジットできず悲劇の一夜を過ごした話

先日、旅行中にげげっと感じた思い出を綴りました。

ryuohgrl2015.hatenablog.com

 

実は、そもそもこの旅行の出だしからゲゲゲ感半端なかったんです。

 

格安旅行ということで航空券の値段も格安=トランジット多し!

 

日本国内線→成田→ダラス→アメリカ国内線→目的地の国へ移動

という、目を覆いたくなるようなトランジットの回数。

航空会社は全てアメリカン航空です。

 

ダラスの次のアメリカ国内の空港をA空港(A市)としましょう。

 

成田→ダラスは順調に飛行し、定刻にダラスに到着。

そしてダラス発のアメリカ国内線に乗り換えるまで、ダラス空港にて5時間という地獄の待ち時間がありました。

ターミナル内のお店をウロウロしたりするのも2時間近くが限界。

早々に搭乗ゲートに移動し、ひたすら目をつぶったりボーっとしてたりで時間を潰しました。

 

ここでネットでも出来れば良かったんですが、貧乏旅行だし、たかが数時間ネットができなくてもガマンガマン・・・とグッとこらえて、空港プレゼンツのWi-Fiは繋がず(確か数ドルかかる)。

が、アメリカに到着した瞬間、ダンナのiPhoneソフトバンクの「アメリカ放題」のメッセージが・・・!!!

www.softbank.jp

 

何だよこれ。

 

最高かよ。

 

早速横でサクサクネットを楽しんでるダンナを恨めしそうに見ながら待つこと数時間。登場時刻が近づいてきました。

ふと案内を見ると [Boarding Time] の横に [Now ○○:○○] の文字が・・・

そう、15分ほど遅れていたのです。

 

そしてあれよあれよという間に[Now ] が30分遅れ、40分遅れ・・・

 

実は、A空港でのトランジット時間はもともと1時間半くらい。

ということはこのまま遅れると1時間を切る。

相当ヤバい。しかも乗りたいのは本日の最終便。

 

少し焦り、もしA空港で乗り継ぎできなかったらどうしよう?とダンナがカウンターへ向かったところ、運よく日本人スタッフの女性が!!

おそらくバックオフィスの方で、たまたまその場に居合わせた模様。ラッキー!

 

その方に事情を説明し、ダンナがしばらくして戻ってきました。

ダンナが言うには、

「乗り換えできなかった場合、色んな荷物を入れたスーツケースは最悪、最終目的地まで先に行くかもしれない。

でも、僕らがA空港で乗り継いでどこへ行く、っていうチケットや搭乗の情報は共有されてるから、何らかの対策はあるはず。希望を捨てないで。

 

って、言ってはった。」

 

思わず「そんなことまで(希望を捨てないで)言ってくれたの?」と聞き返したところ

ううん。アメリカ風に言ったらそんな感じかなぁと思って。

 

「・・・」

 

 

 

まぁ、最悪45分あればダッシュで行けるか・・・と考えていたところ、おそらく45分遅れくらいでダラスからA空港へ向けて出発しました。

もはや1分の遅れも許容しがたい。頑張って機長さん!!

 

 

祈るような気持ちで(寝ながら)過ごし、ようやくA空港に着陸!

が、飛行機がゲートに辿り着かない。

少しざわめき出す機内。

そこで機長さんのアナウンス。

(意訳)「遅れて到着したのはいいものの、ゲートがいっぱい。空くまでちょっと待ってください。」

 

ひえ~!!なんてこったい!!

 

そこでまた5分、10分、15分経過。

さすがにおかしくない?という雰囲気が機内に漂う。

そしたらまた機長さんのアナウンス。

 

(意訳)「はぁ~・・・(ため息交じりに)、到着はしたんだけど、まだゲートがいっぱいだし、も~混みすぎてます。どうにか入れてもらおうとさっきからトライしてるんだけど、はぁ~・・・、超難しい。(やれやれ的な)ご辛抱おかけします。」

 

もう機内は爆笑に包まれた。手を叩いて笑う人まで出現(笑)

20分程経過したでしょうか・・・

 

我々が乗り継ぐはずだった飛行機は飛び立った後の時間になってしまいました。

A市にて一晩を過ごさなくてはならないことが決定。

とにかく、私、予定してた時間に遅れる、ということが精神的にダメな性格。

しかも久しぶりの海外旅行で、初めてのアメリカで、ホテルもとってないA市に今からstayだと~~~!!??

もうワタシ、軽く精神崩壊しかけてました。

ダンナは・・・「あ~。今日辿り着きたかったな~。」と、とても呑気。

そしてダンナは英語喋れない(これも絶望要素の一つ)。

 

重苦しい気分のまま飛行機を降り、ままならない英語とeチケットの指さしで事情を説明。

係員(意訳)「・・・今日のフライトはもうないから、このA市でステイ。あっちのRebooking Counterに行って。」

そのカウンターの方角を見ると・・・

もう、1時間待っても辿り着くの!?ってくらいの、この飛行機遅れによる被害者の方々の列。

"We missed the fright難民" で大行列になってました。

 

一旦は大人しく並びましたが、もう私は心中半泣き。

もう一度カウンターへ行き、「日本語話せるスタッフいる?」と聞いたら、またもやRebookingの方角を指さされる。

そこにいる3名の方々、みんな異国籍の顔立ちで、到底日本語が話せるような雰囲気ではなかった(この時は言われること全てを疑っていたw)、もし話せたとしても、大行列で、いつ自分たちの番が来るかわからない。

 

悲しみに暮れすぎて(笑)、

「・・・スーツケースはどこで受け取れるの・・・」と質問を変えたところ、親切にもその係員のお姉さんは、哀れな日本人の私たちの対応をしてくださいました。

おそらく宿泊まで必要となってしまった"We missed the fright難民" があまりいなかったからかもしれません。

 

分かったのは、

・今夜の宿泊場所を航空会社が手配すること

・晩ごはん代として20数ドル、朝ご飯代として10数ドルを航空会社が負担する、空港のレストランで使用できるバウチャーがもらえること

明日の飛行機に乗れるかどうかは、また明日の朝来てねということ

・今の時点ではかなり席がいっぱい。明日乗れなければ、明日もStayということ。

その場合、こちらがまた食事とホテルは保証するということ。→やめてよ超不吉

・荷物は最終目的地まで受け取れないということ

 

以上。

 

A市、21時過ぎ(本来なら17時着のはずだった)。

 

 

わてら(というかわてだけ)、もう精も根も尽き果てました。

 

 

ご飯を食べようにも空港のレストランはもうすぐ閉まるし、1パック10ドル近くするカリフォルニアロール的なご飯(これ、日本の回転寿司なら半額だろうな・・・)などをテイクアウトし、ホテルに向かい空港を後にしたのでした。

 

ここで、先日の記事の如く、空港のババアおばちゃんにキレられたわけですw

 

手配してもらったホテルはなんと4つ星で、普通に宿泊するにはもったいないくらいのホテル。

キッチンも冷蔵庫もくつろぎスペースもアリ。ジムもアリ。

 

しかしくつろいでる暇なんてないのです。

明日の朝10時過ぎのフライトにどうしても乗りたい。

係員のお姉さんは、「8時くらいに来てね」と言ってましたが、なんせこの時は週末でしかもイースター

A市からカリブの某国へ里帰りする人がめちゃ多いらしいのです。

ということはキャンセル待ちを狙ってる人もいるだろうし、2時間前に来たところでどうなるかわからない。

しかもあのセキュリティチェックをもう一度受けることを考えると・・・

 

空港へダメ元で6時に向かうことにしました(涙)

 

しかも、くつろごうにも、パンツとかブラジャーとか荷物ないしwww

 

このホテルでの思い出はたった2つだけ。

 

偶然点けたテレビのニュースで、中国の男の子がL字の配管に頭を突っ込み、ちょうと別の配管を取り付ける穴から顔が出る形で取れなくなってしまい、チェーンソー的な何かで救出されていたこと。

そしてバスルームがガラス張りで変な気分になったこと。

以上です。

 

疲れすぎて写真ないです。

寿司屋の割り箸についてたイラストが妙な気分にさせる。

(写真で分かる人はどこの空港やお店かが分かるかも)

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"Fun with Chopsticks"

 

夜が明けて、泣く泣く朝6時に出発したものの、カウンターにはまだ誰も出勤していないのでした・・・(笑)

 

しかし朝6時という時間にもかかわらず、おそらく日本人のバックパッカーの女の子が一人空港をウロウロ。

彼女の心境は分かりませんが、その後ろ姿と背中は強かった!

同行者がいても精神的に参ってる私はチキンにも失礼なくらいチキンです・・・

 

見たところ、某国へ向かう便は10時台と12時台にあるみたい。

最悪、旦那と私、別便で向かうことも覚悟しました。

 

8時過ぎ、カウンターに係員の方が登場。

すかさず事情を伝えたものの、

「う~ん、1席しか提供できないのよ・・・」との返事。

ここで引き下がってたまるか!!(涙)

「Flightはsameで行けたら嬉しい。もうSeatはseparateでいいから~!!」と言ったところ、「OK!それならPerfect」という嬉しい返事を貰い、無事乗り込むことができたのでした。

 

しかしスーツケースもないので化粧道具もない。コンタクトもない。

そもそも昨晩更けてから某国に到着するはずだったので、私、成田からほぼスウェットの状態だったんです。

どすっぴんで丸ぶちメガネをかけた典型的昭和の日本人のいでたちで、機内にて小奇麗なお姉さま方に囲まれ、とてもとても恥ずかしかった・・・

 

そしてこの機内のスタッフのお兄さんは長~いドレッド(私の大好物)でオシャレで超イケメン。

 

自分の見た目の異様さを呪いました。

疲労で卑屈になりすぎてイケメンサーブの飲み物サービスも断る始末(笑)

 

そんなわけで、色々ありながら無事到着して、旅行が始まったわけでした。

しかしA空港から某国まではたった1時間半のフライトだよ、、、長かった、、、

 

 

因みに帰りの成田から国内線に乗り換える時も、アメリカン航空の到着はまたも遅れ気味で、蛍光カード(急いでるのよ私たち!とアピールするカード)を持たされて成田空港内を疾走したのでした。ちゃんちゃん(涙)