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湖畔より結構離れた山からの日記

30's前半、結婚を機に全くの新天地へ。Lifestyleまるごと一変。チキンな日々を自虐と笑いに変えて惜しげもなく披露します。

【映画鑑賞】X-ミッション 2Dも3Dも見てきたよ!

X-ミッションを観てきました~!!

 

wwws.warnerbros.co.jp

 

しかも、友人と2Dを観て感極まり、その1週間後、腑に落ちない出来事で一日が終わろうとしていた夫を拉致して3Dでもう一回(笑)

 

ネットでレビューを見たんですが、どうも「ストーリーは薄いけどアクションは凄かった」という意見が大半のようで・・・

 

持論ですが、ストーリーはありがちです。が、受け取り方によっちゃ、ものすごく深いですよ!!2回目を見て確信しました。

 

※ここからは完全にネタバレです!ご注意ください!

 

★ありがちと言われがち、ストーリー

う~ん、世界の至る所で謎の犯罪が頻発し、どうやら同じ犯人による犯行で、きな臭すぎる。よし!FBIの俺が潜入だ!

っていうのは確かにありがちですね。

潜入のつもりが、犯行グループの奴らとどんどん密になっていって、自分の本来の任務があることやアイデンティティが揺さぶられる・・・

こういうのもありがち。

ストーリーの裏の裏、最後に何かが明かされる!的な展開を期待した人からしたら確かに期待外れだったかもしれません。

エクストリームスポーツの数々を絡めて物語が進んでいく中で、最後は銃撃戦にもなる。(銃の後、モトクロスになるのだけど・・・)

思想を行動(台詞ではActionと表現してましたね)で突き通していくという筋書きの後半に、ダイナマイトや銃が出てきたのは、あぁ~そうなるのかと思いました。

ただ、私はこのありがちな物語に散りばめられた数々の場面を自分なりに解釈した時、感動でぞくぞくしました。

 

★何より自然が荘厳

自然を敬愛する思想者として語られる「オノ・オザキ」。

8つの修練を通して自然と一体化することを目指した人物として描かれていました。

けれど、彼は自然保護を訴える活動の途中、捕鯨船との衝突により命半ばで死んでしまいました。

その彼の思想を知らしめるべく、ボーディ達はエクストリームスポーツを駆使して修練を達成していくのですが・・・

そんな尖りに尖った彼らの思想なんて、バカバカしいほどちっぽけに見えてしまう、青い山々、容赦ない雪と岩の崖、全てを押し流す急流、一度落ちたら死しかない渓谷。

「果たしてこれを達成したからって、自然はどう思うのか?」と、あえて半ば冷めた目線に観客の思考を向けているんじゃないかと思うほどの、荘厳で偉大な自然の風景がスクリーンいっぱいに広がります。

自然と一体化することを目的としている彼らですが、それ以前に我々は自然の一部という紛れもない真理があり、あの偉大な自然、地球の前においては、ただただボーディ達も理想を求めて過激に突っ走る、エゴの塊なんですよね。

けど、あの偉大な自然においては、ボーディ達が何しようと、ユタがFBIとして犯罪の証拠をつかむことも、ただの小さな小さな出来事。

私たちも、すごく必死でもがいているのに、何か見えない大きな流れに流されるままになってしまうことってよくありますよね。

自分では変えようのない動きの中で、必死にもがいて、何かを達成するときの喜び。

この映画ではたまたまもがく方法がエクストリームスポーツであったというだけで、視点を変えれば、容易に自分たちの日常のジレンマに置き換えられます。

 

そして自然の中で金と酒の匂いがいっぱいのパーティでバカ騒ぎ。

これも自然との対比がうまく映し出されていました。スティーブ青木が出ていたのにビックリした人も多いはず!!(一度プレイ見てみたい)

 

★人の生き方と終わり方は必ずしも一致しない

すごく存在感を放っていた、テリーサ・パーマー演じるサムサラ。

サムサラはオザキの養子であり、彼の生き方を身近で見てきた一人。

けど、彼女は愛するユタの手によって死んでしまうばかりか、オザキの養子という存在にもかかわらず、自然の中で自然に死ぬことができなかったんですよね。

(同じ場面でもう一人死んでいますね。名前が思い出せずごめんなさい)

彼女はユタにオザキの死の真相を語る場面で「思想よりも捕鯨船の方が強い」と言っていますが、まさに彼女の場合、「想いよりも銃弾の方が強い」となってしまった訳で・・・

こういう見方をした時、何とも言えない気分になりました。

・・・ていうか、サムサラ、可愛すぎる!!!

 

★果たしてボーディは亡くなったのか?

これも「ラストははっきりして欲しいわ~」派の人には厳しかったであろう結末。

ユタは「岸から200キロも離れてるしこんな30メートル以上ある大波ではいくらボーディでも死ぬ!」と言ってました。

けど、あの大波ではきっと死んでても遺体は発見されない(誰も探さないかも)でしょう。

が、仮に生きていたとしたら?

彼は(オザキの意思とは別のやり方になってしまったでしょうが)オザキ8を達成したことになり、その後はどう生きていくのだろうか?と想像する楽しみもあります。

が、個人的には、最後のユタが生まれ故郷のユタ州スノーボードをしながら終わるシーンは、ボーディへの追悼だと見ました。

 

★どんなに強気でも、死を前にするとやっぱり人間。

ローチはスノーボードのラインがないこと、また行き止まりになった時に「これ以上は無理だ」「別のラインを探そう」など、一人後ろ向きとも見える発言をします。

結局彼はその気持ちが影響したのか、滑落してしまいます。

日本人はこういうのを「虫の知らせ」「悪い予感が的中」というのでしょうか。

けど、誰でも危険なところに飛び込むのは嫌ですよね。人間というより動物の本能でもあります。

周りの4人の精神が極限状態(超ハイ)な中、極めて人間的な感情が見れたこと。すごくいいシーンでした。

最後のフリークライミングの前も、(役名忘れてごめんなさい)「お前だけで行けよ、俺はやめとく」というセリフが出ましたね。

そりゃ当たり前だ!と言いたくなるくらいの断崖絶壁(笑)。

尖りに尖った組織も勢いをなくす時、本来の人間的な感情が露わになり、組織が崩壊。

身近なグループや集団でもありますよね。そういうの。

自然に一体化したいと願う人間の、あまりに人間的な感情。この素直な描き方もとても良かったです。

 

★最後まで謎だった修練「究極の信頼」

これは・・・ベタですが、「滝つぼに身を任せた」という信頼でもあるけれど、「ユタへの究極の信頼」とも取りたいですね!

自分を救おうという一心であんな断崖絶壁の頂点まで、命がけできた、昨日までの友人。

友人がいたからこそ(信頼)、滝つぼへ身を任せた(信頼)。

私は涙ぐみました!けど、周りは皆さん冷静でした(笑)。

 

★もっとアクションを評価しよう!

ノーCG。これがこの映画の最大のウリなんだから、もっともっと評価されるべき。

エンドロールはなんと13分ほどあったそうですが、私たち夫婦は全部見ました。

当然、上映が終わり明るくなってみると、館内には私たち二人だけ(笑)。

夫は「これだけの人がいないと完成しない映画やったんか・・・」と感動してました。

 監督も、是非観てほしいと言っているこのクレジット。

それほど命がけで目を奪われるアクションの数々です。

私はもともとスケボーのクルージングやボードの離れ業をYou Tubeで見たりするのが好きなので、こういったエクストリームスポーツがスクリーンで、しかも何種類も見られただけでも鼻血ものでしたが・・・

「キャー!!これ以上はヤバイ!!ヤバいって!!」と叫びたくなる場面もあれば、余りにも凄すぎて「嘘でしょ・・・」と呆然となるシーンもアリ。

 オフィシャルサイトで色々なシーンを振り返ることができますが、一歩間違えたら・・・の連続です。

そんな危険いっぱいのシーンを数か国で、すごく多くのスタッフが協力して撮影している。それを想像しただけでも鳥肌です。

エクストリームスポーツって、まさに人類の限界に挑戦しているスポーツですよね。

オリンピックとかでお馴染みのスポーツに加えて、こういう夢のあるスポーツに対しても理解が深まって、どんどんスポンサーが付けばいいのにな~と思います。

(映画の中のアルみたいなチャラいのは嫌だけど・・・)

 

 

 というわけで、個人的な解釈のオンパレードではありますが、先ほどYahoo!映画を見てたら、☆2.9なんですね。

う~ん、もっともっと監督が伝えたかったことってあるはずなんですよね。

私にしては本当にメッセージが詰まった映画でした。

音楽も場面とバッチリ合っていてスタイリッシュでクールな映画です。

文句なし!!お腹いっぱい!もう一度2Dを観に行こうかと思ってます。(笑)