私の現状。
「読書するしかねー」な状況です。
求職中ですが、マイペース。子供なし。求職中ゆえ、貯金切り崩し中、あまり贅沢できない。
仕事やめた途端、高すぎる国民健康保険にビビッて鼻毛まで抜けそう。
ということで、結婚して見知らぬ土地に来ましたが、住民の権利を最大限に発揮できるであろう図書館へ通っております。
通ってるっても、借りたら3週間かけて読んでまた返しに行って借りて、の繰り返しですが。
人間、時間が空きすぎるとかえって怠けてしゃーない!
仕事してた時は忙しすぎて、辞めたら気になる本をじっくりたくさん読める~!と意気揚々としていたのに・・・
ちょっと斜め視点な、私の知的好奇心の穴をスポーンと埋めてくれるような本がたくさんあって、しかもタダで借りれちゃうなんてすごいよ図書館。
ただ、「著者別」と「カテゴリー別」の違いがよくわからず、小説コーナーに同著者の雑記本があったりと、なかなか楽しくもいい本にたどり着くのが難しい。
棚をウロウロしていたら偶然見つけ、面白そうだと思って手に取ったのが、中村うさぎ氏&三浦しをん氏の対談「女子漂流」。
女子漂流 [ 中村うさぎ ] |
ラジオを聴いているような感覚で、一気に読みました。
両氏のお名前は聞いたことはあるけど、著書は読んだことがなかったので、両氏を知るには順番が逆かもしれないけれど、最高に楽しかった!
特に女子のグループを表す「島」の表現が何とも妙で的を得ている。
女子は思春期、この自分が上陸している島というものに翻弄されて、そこに見栄と意識の全てを捧げるんだよね、「あっちの島はこうらしい」「こっちの島はイケてない」とかね。
ざっくり言うと両氏が「女子である私」を様々な視点からお互いに語っていくんですが、目指す結論もなく、本当にラジオを聴いているみたい。
私がビックリしたのは、こうも「私」を適切な言葉で語れる女性がいるものかということでした。
いや、きっと世の中の人々の大半はそうなのかもしれないけど、私はいまだに自分というものを良く分かってない。
求職中の今、本当にそう思う。
本当はこうやって、インドア派で、何かを発信することが好きなのだけど、周りの家族はちゃきちゃき、しっかり、外で輝いている。
「本当はこうやって家にいるのが好き。」と、心の奥底は叫んでいる「気がする」んだけど、周りを見ちゃうと、自分に物凄い負荷をかけるような仕事(向いてないと薄々感じている仕事)の求人とかを見ちゃうんだ。
私は一体何をしたいんだ、ってか私とは何か?宇宙?宇宙の仕組みとは?みたいな変な方向に向いていっちゃうんだなー。カオス。
女子力をこれでもかというほど体現する中村さん。
モテとは距離を置き、自分の好きなことにとことん没頭して生きている三浦さん。
そのスタンスを自分の言葉で楽しく表現でき、かつ、自分とは正反対の相手への興味、敬意から広がる会話。
想像以上に素敵に「漂流する」お二人が見れた、結論はあるようでない、「ステージの高い女子会」のようでした。
自分を知って、進みたい道を進んで、自分の心が楽しい人生を送る。
一体どれくらいの人が実現できてるのかなぁ。
さっき、義理のお姉さんが仕事帰りに差し入れを持ってきてくださった時の会話。
(姉)「今日何してたん?」
(私)「・・・何も・・・」
(姉)「何で化粧してるん?」
(私)「化粧したら出かける気になるかと思ったけど、結局家にいた・・・」
(姉)「・・・ええ~~~(汗)」
どうしても今無職なので(もちろん事情はある)、世の中の一生懸命なお母さんには恥ずかしくて顔を向けられない・・・
けど、これだけは言える。
「今日確かに何もしてないけど、朝ご飯を作り、掃除をし、昼ご飯を作り、少し読書をし、こうしてブログを書き、また夜ご飯の準備をする。夜ご飯には、知り合いから頂いた無農薬の自家製のネギを頂こう。この時間の使い方も期間限定無職だからこそ。
確かに今日は何もしていない。けど、自分の好きなことをして今日も一日が終わった。
なんて幸せな一日なんだろう。」
働き出しても、胸を張って、「今日も一日幸せだった」と言いたいな。
自分の心をないがしろにしないように。